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知りたがり、会いたがり、行きたがり、見たがり・・・etc
おのれの本能と欲望の赴くまま、アンテナにビンビンひっかかったら直接取材しよう!

そんな勢いで飛び込んできたお酒にまつわる突撃レポート!です。これからぼちぼちではございますが、どんどん充実させていきますよ!

津貫蒸溜所レポート 1

【マルス津貫蒸溜所・屋久島エイジングセラー】見学レポート





ウイスキートーク福岡2016
ウイスキートーク福岡2016




WT2015 集合写真
ウイスキートーク福岡2015


土屋守氏セミナー TSUZAKIレポートTOP土屋守氏セミナー

イベントの模様
ウイスキートーク福岡2014 TSUZAKIレポートTOP

ウイスキートーク福岡2014

TSUZAKIレポートTOP タリスカーナイトウイスキートーク福岡スピンオフイベント
【タリスカーナイトin福岡】
イベント報告


ウイスキートーク福岡2013 スタッフジャンパーウイスキートーク福岡2013

イベントの模様


ウイスキートーク福岡2012 サムネイルウイスキートーク福岡2012

イベントの模様

モートラック70年プレスリリース マイケル・ウルクハート氏

世界最古のウイスキー

ートラック70年プレスリリース

イチローズモルトセミナー 肥土氏ベンチャーウイスキー社 社長 肥土伊知郎氏
イチローズモルトセミナーin福岡

ポールジローセミナー ジロー氏の笑顔ポール・ジロー氏来日セミナー
【エヴォリューションツアー 2009】

大熊さんスリーリバーズ大熊氏来社
直接テイスティング講義<全2回>
JIS DEEP SESSION ジンセミナー ヘイマン氏 PH

ジン業界の生き字引の現役生産者

ヘイマン・ジンセミナー

ジム・マッキュワン セミナーアイラの風雲児の貴重なセミナー

ジム・マッキュワン氏
来日セミナー

【マルス津貫蒸溜所・屋久島エイジングセラー】見学レポート

津貫蒸溜所レポート 1


2016年11月10日に鹿児島県南さつま市にオープンした、本坊酒造「マルス津貫蒸溜所」
先日ついに!我々【 洋酒専門店TSUZAKI 】も訪問してきました。

津貫蒸溜所レポート 2津貫蒸溜所レポート 3

蒸溜棟内に入ると見えてくるのが蒸溜器たち。その立ち姿に圧倒されました。
一般見学では、左上に設けられている見学室から見下ろすように蒸溜所内を見学できます。


ジンはこちらのふたつを用いて製造されます。バッチによって使い分けるそうです。真ん中の蒸留機はかつて鹿児島蒸留所で使用されていた単式蒸留機。「光遠」はこちらを使って製造されました。まだまだ現役です!

津貫蒸溜所レポート 9
津貫蒸溜所レポート 6津貫蒸溜所レポート 7津貫蒸溜所レポート 8

蒸溜がはじまり、ポットスチルの色が赤みを帯びてきていました。
初溜釜、再溜釜ともに三宅製作所製。細部にわたって、様々な工夫がなされており、本坊酒造のこだわりが感じられました。

津貫蒸溜所レポート 11
石蔵樽貯蔵庫。

津貫蒸溜所レポート 13津貫蒸溜所レポート 14

和洋折衷の贅沢な空間、来賓館「寶常(ホウジョウ)」は、もともとは本坊社長の生家。改装してバーカウンターを備えたゲストルームとして本坊酒造の製品がゆったりとしたスペースでテイスティングができます。

津貫蒸溜所レポート 16

旧蒸留塔のなかには、かつてここで使用されていたスーパーアロスパス蒸留器も展示されています。
産業遺産ともいえる資料的価値があり、訪れた際にはぜひチェックしてみてください。

■マルス津貫蒸溜所 所在地■
 鹿児島駅から約1時間の南さつま市にある。公共交通機関を使用するよりもレンタカーでの移動が便利。


そして我々は、屋久島へ!

屋久島エイジングセラー 1

「屋久島エイジングセラー」は、本坊酒造が屋久島に所有する焼酎蔵「屋久島伝承館」の奥にウイスキー原酒を貯蔵するため、2016年6月に新設されました。

屋久島エイジングセラー 2
屋久島エイジングセラー 3

屋久島エイジングセラー内部。現在、マルス信州蒸溜所の樽を30丁貯蔵中。毎年30丁ずつ追加していくとのこと。

屋久島エイジングセラー 5屋久島エイジングセラー 6

稀有な気候を持つ屋久島では、亜熱帯から亜寒帯まで日本のすべての気候帯が詰まっている。九州最高峰の山や豊かな森だけでなく、美しい海や水まで揃っている。そんな環境のなか貯蔵された原酒は、明らかに熟成が信州よりも早く進んでおり3年を待たずに、フルーティさ、熟成感が出ていました。ますます今後が見逃せません。

■ 屋久島エイジングセラー 所在地 ■
 屋久島の安房にある焼酎蔵「屋久島伝承館」に併設。見学を希望する際は予約が必要。


【ウイスキートーク福岡2015】イベント報告

ウイスキートーク福岡2015 イベント会場ロング 


2015年6月21日(日)に開催された【ウイスキートーク福岡2015】の模様をご紹介いたします。
今回は、電気ビル共創館4Fみらいホールをメイン会場に変更、3Fのカンファレンスをセミナー会場に開催されました。お陰様で700名様を超すご来場者に恵まれ、盛況のうちに幕を閉じることができました。ご来場ならびにご協力いただきましたすべての皆様に感謝申し上げます。ありがとうございました。


WT2015 キリンセミナー講師 田中城太氏

キリンビールセミナー 
  富士御殿場蒸留所 田中 城太氏
WT2015 サントリーセミナー講師 佐々木太一氏

サントリーセミナー 
  ブランドアンバサダー 佐々木 太一氏

WT2015  ニッカセミナー講師 佐久間正氏

ニッカセミナー(アサヒビール)
  チーフブレンダー 佐久間 正氏

WT2015 ベンチャーウイスキーセミナー講師 吉川由美氏

ベンチャーウイスキーセミナー
  ブランドアンバサダー 吉川 由美氏

WT2015 信州マルス蒸留所セミナー講師 草野辰朗氏

信州マルス蒸留所(本坊酒造)
  製造担当 草野 辰朗氏

WT2015 土屋守氏

土屋守セミナー
  スコッチ文化研究所 土屋 守氏  

WT2015 山岡秀雄氏

山岡秀雄セミナー
  ウイスキーテイスター、コレクター 山岡 秀雄氏


WT2015 MHDセミナー講師 ロバート・ストゥックウェル氏

MHDセミナー
  ブランドアンバサダー ロバート・ストゥックウェル氏

各社ご協賛によりセミナーを開催いたしました。ありがとうございました。



WT2015 ブースの様子WT2015 ブースの様子

ご協賛各社によるメーカーブースも増えました。

WT2015 セミナー講師と記念撮影WT2015 セミナー講師がボトルに直筆サインを入れる

セミナー終了後、メイン会場へ移動していただいた各セミナー講師に、ボトルにサインしていただいたり、記念撮影していただいたりもできました。

また、バグパイプ演奏やベネンシアドール、テーブルマジック、歌手眞璃子さんをはじめミュージシャンたちによる生演奏もありました。

WT2015 バグパイプ演奏 小貫友寛氏WT2015 ベネンシアドールWT2015 テーブルマジックを披露してくれた黒崎博斗氏WT2015 今回も素敵な歌声を届けてくれた眞璃子さんWT2015 ホワイエエリアで行われたライブの模様WT2015 セミナー講師が全員集合し行われたパネルディスカッションWT2015 パネルディスカッションの模様WT2015 来年の開催日を告知

最後に、メイン会場ステージにてセミナー講師が全員集合してパネルディスカッション『ウイスキートーク』が行われました。お酒を片手に色々なご質問にお答えいただきました。

2016年の開催は6月19日(日)に決定!告知も行われました。





【ウイスキートーク福岡2015】ご協賛各社をご紹介

ご協賛いただきましたメーカー各社によるブースを順不同でご紹介します。

WT2015 メーカー1
本坊酒造 
WT2015 メーカー2
MHDモエヘネシーディアジオ 
WT2015 メーカー3
ペルノ・リカール・ジャパン 
WT2015 メーカー4
スコッチ文化研究所 
WT2015 メーカー5
ウイスク・イー 
WT2015 メーカー6
大和貿易 
WT2015 メーカー7
三陽物産 
WT2015 メーカー8
e POWER 
WT2015 メーカー9
スコッチモルト販売 
WT2015 メーカー10
ユニオンリカーズ 
WT2015 メーカー11
レミーコアントロージャパン 
WT2015 メーカー12
ガイアフロー 
WT2015 メーカー13
キリンビールマーケティング 
WT2015 メーカー14
アサヒビール 
WT2015 メーカー15
信濃屋食品 
WT2015 メーカー16
山岡BAR 
WT2015 メーカー17
ジャパンインポートシステム 
WT2015 メーカー18
サントリー酒類 
WT2015 メーカー19
ベンチャーウイスキー 
WT2015 メーカー24
国分 九州支社 
WT2015 メーカー29
スリーリバーズ
WT2015 メーカー28
酒のキンコー
WT2015 メーカー30
ハニー珈琲
WT2015 メーカー21
サルメリア ラボ 
WT2015 メーカー20
キムラ
WT2015 メーカー22
栗山ノーサン 
WT2015 メーカー23
インターコンチネンタル シガークラブ 
WT2015 メーカー27
ろうそく工房クレアーレ 
WT2015 メーカー25
クラブバッカスアート部門 
WT2015 メーカー26
クラブバッカスアート部門 

WT2015 集合写真

ご協力いただきましたメーカー各社ご担当者様をはじめ、スタッフの皆様、電気ビル共創館の皆様、すべての皆様に心より感謝申し上げます。ありがとうございました。

ウイスキートーク福岡Presents【土屋守氏セミナー】 イベント報告

土屋守氏セミナー フライヤー一部
2014年8月3日(日)に電気ビル3F 共創館カンファレンスにて開催された【ウイスキートーク福岡 Presents 土屋守氏セミナー】。

ウイスキートーク福岡のスピンオフイベントとして主催したウイスキーイベントです。『スコッチ文化研究所』の代表&ウイスキー評論家としてご活躍の土屋守氏によるウイスキー初心者と上級所に向けたセミナーをそれぞれ開講しました。

第一部は、『シングルモルト、その深遠なる世界』(60分)をテーマに、シングルモルト3種類をテイスティングしながらのセミナーでした。
第二部は、『竹鶴政孝が見た、スコッチウイスキーの造りとは・・・』(90分)をテーマに、この秋から朝の連続テレビ小説にも登場することになったニッカウヰスキーの創業者、日本のウイスキーの父、竹鶴政孝氏を取り上げ、深く掘り下げてお話しいただきました。第二部では、6種類のウイスキーをテイスティングしていただきました。

また、セミナーの前後にはざまざまな無料・有料ブースが並び、ウイスキーのほかフードなどもお楽しみいただけました。

土屋守氏セミナー 別会場の様子

セミナーの内容を詳しくご紹介したいところではございますが、ご来場いただいたお客様の特権ということで、イベントの様子を少しだけご紹介するにとどめておきます。あしからず・・・。

コンテンツ 土屋守氏セミナー セミナー会場内観  
 土屋守氏セミナー スコッチ文化研究所ブース 土屋守氏セミナー ブース会場の様子 土屋守氏セミナー ニッカさん協賛です 


関連情報 ウイスキー検定ありタイトル

コンテンツ ウイスキー検定フライヤーコンテンツ ウイスキー検定フライヤー裏面

2014年12月7日(日)に札幌、東京、大阪、福岡の全国4か所にて開催されるスコッチ文化研究所が主催する【ウイスキー検定】の受験申込受付中です。

詳しくはこちらのページをご覧ください。



【ウイスキートーク福岡2014】イベント報告

ウイスキートーク福岡2014 イベント報告 受付


2014年5月18日(日)に福岡市の電気ビル3Fカンファレンスにて開催された【ウイスキートーク福岡2014】。多くの来場者に恵まれ、会場はウイスキー好きが全国から集まり熱気に包まれた。

7つのセミナーも好評で、参加者は講師の話に真剣に耳を傾けたり、時には笑いに包まれたりしながら、ウイスキーにまつわる知識を深めていた。

メイン会場では、出展企業各社によるブースが並び、思い思いに気になるウイスキーをテイスティングしたり、企業担当者と談笑したりしながら、ウイスキーを堪能していた。

熱い一日となったこの日をプレイバックしてみよう!






【ウイスキートーク福岡2013】イベント報告2

【ウイスキートーク福岡2013】にてご出展いただいたメーカー様を集めた『企業ブース会場』からご紹介してまいります。

毎回ご出展いただいております常連メーカー様を中心に、e-Power様、信濃屋様、武蔵屋様、ペルノ・リカール・ジャパン様が初出展。メーカー様にも「九州だってウイスキー好きは多くて熱いんだ!」と感じていただけたのではないかと思います。

ご出展いただいたメーカー様をご紹介してまいりましょう。

e-Power 様

信濃屋 様

武蔵屋 様

スリーリバーズ 様

ジャパン・インポート・システム 様

本坊酒造 様

MHDモエ・ヘネシー・ディアジオ様

ペルノ・リカール・ジャパン 様

国 分 様

ミリオン商事 様

ハニーコーヒー 様

公式ブース

イベントを盛り上げ、支えて下さるメーカー様には心から感謝いたしております。メーカー様に少しでも九州を身近に感じていただけたら嬉しいです。本当にありがとうございました。

さらに、セミナーを開催していただいた4社を集めた『ウイスキーBARブース』会場では、ストレートのほか各メーカー様おすすめの飲み方+ハイボール、ロックでも存分にお楽しみいただけるよう各ブースにバーテンダーを配置。その場でオーダーを受けてお作りいたしました。

また、Bar Higuchi様のご協力により【プレシャスウイスキーBARブース】も併設。有料で貴重なボトルをテイスティングしていただきました。一番注目を集めたのは『ブラックボウモア』。愛好家垂涎のボトルの数々が原価以下で提供させていただきました。樋口様、ご支援ありがとうございました。

会場を入ってすぐのロビーではアート作品を展示。九州造形美術短期大学の石井久子氏らのご協力で、実際に見て、触れられるスペースを演出していただきました。

さらに、【ウイスキートーク福岡】のマスコットキャラクター「トークボトル君」をはじめ当イベントのフライヤー、チケットなどのデザインを担当いただいた【ディグノーブル】さんによるオリジナルTシャツ、ポスターの販売ブースや小学館の山岡秀雄氏がご自身の著作書籍の販売ブースもご用意。販売書籍すべてに直筆サインを入れた上、ご自身のコレクションの中からお持ちいただいた貴重なオールドボトルのテイスティング付という豪華なもの。山岡氏自らが書籍をご購入くださったお客様に注ぎ分けて下さいました。

さらに、シガーブースもご用意。会場に隣接する喫煙スペースにてお楽しみいただけるよう会場入り口横に設置。【ヒロミエンタープライズ】様がブース出展してくださいました。

また、ブラインドテイスティングブースでは4種類のサンプルをテイスティングしていただき、銘柄を当てていただこうと実施。カップホルダーは開くと投票用紙になっており、スタッフの川口氏による手作りです。お客様に驚きを与えたいと実行委員長が考案。川口氏のお力添えにより実現しました。ありがとうございました。

多くのお客さまに足をお運びいただき笑顔が溢れるイベントとなりました。本当にありがとうございました。また来年も会場でお会いしましょう!

【ウイスキートーク福岡2013】イベント報告

5月19日(日)にJR博多シティ10Fにて行われた【ウイスキートーク福岡2013】。お陰さまで予想を上回る300人を超えるお客様にお越しいただきました。誠にありがとうございました。

今回は試みとしてセミナーのコマ数を5コマに拡大。さらにフードブースを設置し、会場内でスコティッシュフードなどを召し上がっていただけるようにしたほか、セミナー実施企業のウイスキーはストレートだけでなく、お勧めの飲み方で楽しんで頂ける【ウイスキーBAR】としてブース会場を開設するなど新たな試みに取り組んだ回となりました。

良かったところも悪かったところも多々あったことと存じます。今後の運営に生かしていけるようお気づきの点がございましたら是非ご意見・ご感想をお寄せ下さい。

ご協力いただきました企業様、スタッフ様、本当にありがとうございました。そして、ご来場いただきましたお客様に感謝申し上げます。ぜひ来年も皆様と「ウイスキートーク」に花を咲かせたいと思っております。来年も会場でお会いいたしましょう!

WT2013 ニッカウイスキーセミナー 

ニッカウイスキーによる「マイブレンドウイスキーセミナー」では講師にブレンダー室長 佐久間正氏を迎えブレンドの妙を解説いただいた後、参加者の皆様自らがブレンドして「マイウイスキー」を作っていただきました。

「サントリーセミナー」では、講師に輿水精一氏を迎え「ウイスキーは日本の酒である」と題してサントリーのウイスキー造りについて語っていただきました。九州でのセミナー開催は珍しいとあって多くの方にご参加いただきました。

「キリンディアジオセミナー」のセミナー会場はご覧のように薄暗くしました。それは、五感を研ぎ澄まし、視覚に頼りがちな私たちの聴覚、嗅覚、触覚、味覚をフルに活用できるように。新たな魅力に気づかされる人気セミナーとあって驚きに満ちたセミナーとなりました。

山岡秀雄氏による「オールドボトルテイスティングセミナー」は今回一番人気で、開場と同時に発売を開始したチケットは5分足らずであっという間に完売!このセミナー参加のために東京からご来場いただいたお客様もいらったほど!ご自身のコレクションの中から厳選したオールドボトルを現行ボトルと並行テイスティングするという贅沢なセミナーとなりました。

トリを飾っていただいたのは恒例となった「イチローズモルトセミナー」。今回はオリジナルボトルの選定のためウイスキートーク福岡の実行委員会「クラブバッカス」のメンバーが事前に秩父蒸留所に訪問したことを受け、「秩父蒸留所ツアー」と題して皆様を秩父蒸留所へご案内するという趣向で裏話も交えて肥土氏にご解説いただきました。

続いては各ブースの模様をお伝えします。

【ウイスキートーク福岡2012】全貌に迫る!

ウイスキートーク福岡2012 会場入り口

5月20日(日)にJR博多シティ10Fにて開催された【ウイスキートーク福岡2012】は、今年で第2回目を向かえ内容が充実!参加者総数も170名を超え、熱気に包まれていました。

セミナーで講師としてご協力いただいたのは・・・

本坊酒造、ブラックアダー、ベンチャーウイスキーの3社です。

メーカーブースにご出展くださった企業様は・・・

本坊酒造、スコッチモルト販売、スリーリバーズ、ジャパンインポートシステム、アクアステーション、千興ファーム、日仏貿易、ディグノーブル、韋駄天食器、サントリービア&スピリッツ、MHDモエヘネシーディアジオ、ベリー・ブラザーズ&ラッド、アサヒビール、レセルバ イベリカジャパン、インターコンチネンタル商事 シガークラブ事業部、木下インターナショナル、エバーフード、国分株式会社 九州支社、ウイスク・イー、小学館、津崎商事

   矢印 バナー メーカーブースの詳細はこちら

ウイスキートーク実行員会がオリジナルグッズを販売するブースも出しておりました。

どんなブースがあるのかフラッと見て回った後、セミナーAの本坊酒造のセミナーが始まりました。

ウイスキートーク福岡2012 ロング

本坊酒造 駒ケ岳蒸留所の醸造責任者 谷口氏と【ウイスキーワールド】のテイスターのほか数々のウイスキーに関する著書をお持ちの山岡氏がテイスティングを交えながらのセミナーでした。

ウイスキートーク福岡2012 セミナーA

本坊酒造さんの駒ケ岳蒸留所は24年ぶりに再稼動を果たしたことでも話題になった蒸留所です。本坊酒造のウイスキー作りの歴史と考え方などを谷口氏が説明。意外な一面に触れたと感じた方も多かったのではないでしょうか。

ウイスキートーク2012 本坊酒造セミナー

その後、実際のウイスキーをテイスティングしながら山岡氏がコメントを添えていきます。勉強になったという方も多かったようです。

   矢印 バナー 本坊酒造セミナーの詳細はこちら (ただ今準備中です)

セミナーAのあと30分の休憩を挟んでセミナーBが始まりました。セミナーBは、ブラックアダーのロビン・トゥチェック氏がブラックアダーのコンセプトについてなど自身の経歴、経験を交えて語りました。

ウイスキートーク福岡2012 セミナーB

セミナー内でテイスティングした3種類のサンプルの中からウイスキートーク福岡2012オリジナルボトルとしてボトリングする樽を1樽多数決にて決定しました。

ウイスキートーク福岡2012 ブラックアダーテイスティングサンプル

サンプルとして提供されたものは1種類ずつ小さな容器に詰められ各参加者に配られました。その場ですべて飲まずに持って帰ることもできるとあって、多くの方にお持ち帰りいただいたようです。

   矢印 バナー ブラックアダーセミナーの詳細はこちら (ただ今準備中です)

 矢印 バナー  オリジナルボトル【ブラックアダー】

その後、また30分の休憩を挟んでセミナーCが始まりました。セミナーCは、ベンチャーウイスキー社の肥土氏が講師を務めました。

ウイスキートーク福岡2012 セミナーC

一昨年の【イチローズモルトセミナー】も含めると福岡での講演は3回目となる肥土氏。今回は秩父蒸留所のモルトに共通する疑問「熟成年数が若いものでもなぜこんなに熟成感があるのか?」という問いに対する答えをご自分なりに整理してお話下さいました。

ウイスキートーク福岡2012 イチローズモルトテイスティングサンプル

イチローズモルトからもオリジナルボトルを選定。4種類の樽の中から多数決で決定しました。

   矢印 バナー ベンチャーウイスキーセミナーの詳細はこちら (ただ今準備中です)

   矢印 バナー オリジナルボトル【イチローズモルト】

ウイスキートーク福岡2012 パネルディスカッション

セミナー終了後はそのままパネルディスカッションに突入。セミナー講師の方々が集合。ウイスキー作りや業界にまつわる話題をひと通り語った後、会場からの質問に応えてくれました。様々な質問が飛び出したものの真摯に応える講師の面々に熱い拍手が送られました。

ウイスキートーク福岡2012 ブースの様子

ご協賛いただいたメーカー様、参加いただいた多くの皆様に感謝申し上げます。そしてスタッフの方々大変お疲れ様でした。

どうか皆様、来年もよろしくお願いいたします。

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               イチローズモルト  or   ブラックアダー

【ウイスキートーク福岡2012】協賛メーカー様のブースをご紹介!

ウイスキートーク福岡2012 ブースSMS

ブラックアダー、スコッチモルト販売 様

ウイスキートーク福岡2012 ブース本坊酒造

本坊酒造 様

ウイスキートーク福岡2012 ブース

サントリービア&スピリッツ 様

ウイスキートーク福岡2012 ブース アサヒビール

MHDディアジオ・モエ・ヘネシー 様

ウイスキートーク福岡2012 ブース 国分

国分株式会社 九州支社 様

ウイスキートーク福岡2012 ブース アサヒビール

アサヒビール 様

ウイスキートーク福岡2012 ブース 木下インターナショナル

木下インターナショナル 様

ウイスキートーク福岡2012 ブース BBR

ベリーブラザーズ&ラッド 様

ウイスキートーク福岡2012 ブース 日仏貿易

日仏貿易 様

ウイスキートーク福岡2012 ブース 韋駄天食器

韋駄天食器 様

ウイスキートーク福岡2012 ブース イベリカ・レゼルバ

レゼルバ・イベリカ・ジャパン 様

ウイスキートーク福岡2012 ブース エバーフード

エバーフード 様 

ウイスキートーク福岡2012 ブース JIS

ジャパンインポートシステム 様

ウイスキートーク福2012 ブース スリーリバーズ

スリーリバーズ 様

ウイスキートーク福岡2012 ブース 小学館

小学館 様

ウイスキートーク福岡2012 ブース 

インターコンチネンタル商事シガークラブ事業部 様

ウイスキートーク福岡2012 ブース ディグノーブル

ディグノーブル 様

ウイスキートーク福岡2012 ブース 津崎商事

ウイスク・イー 様、津崎商事

 

ウイスキートーク福岡2012 ブース

アクアステーション、千興ファーム 様

【ウイスキートーク福岡2012】オリジナルボトル★イチローズモルト

ウイスキートーク福岡2012 イチローズオリジナルボトル ラベル

8月27日(月)発売決定!ただ今出荷準備中!!

5月20日(日)に開催された【ウイスキートーク福岡2012】のセミナーC【イチローズモルトセミナー】内で4種類の樽のサンプルの中から来場者の皆様が多数決で決定したオリジナルボトル。

今年はどんなサンプルだったのが簡単にご紹介します。

・ 羽生12年 コニャックF

・ 羽生 12年 パンチョンF

・ 秩父3年 クオーターC

・ 秩父3年 ポートパイプF

の4種類でした。

それぞれをテイスティングしてみたところ、秩父3年の2つもかなりクオリティが高かったものの、さすがに3年とあってまだまだこれからが期待できる分だけ若すぎる感が否めませんでした。

ただ、これは個人的な意見ですが、まだまだポートの印象とアルコールが強く感じるのですが、今後の熟成が楽しみな1樽でした。きっと大化けするに違いない!と勝手に太鼓判を押しています。

それに対する羽生はというと秩父の3年よりは長い熟成年数とはいえ、それでも12年です。これからが楽しみでもあるのでちょっともったいない気もしなくもないのですが、全体的なバランスがよく、完成された感がありました。来場者の皆様の意見も羽生に偏らざるを得なかったのかもしれません。

コニャックも捨てがたいけどやっぱりトータルではパンチョンが勝っている印象を持ちました。どうもコニャックの方がアルコールを強く感じるため現段階ではまだ飲みづらさが残っていました。せっかくなのでもっと熟成させてあげた方がお酒のためかもしれません。

そんなわけで!!

今年の【ウイスキートーク福岡2012オリジナルボトル】イチローズモルトは・・・・

  【 羽生12年 パンチョンF 】

に決定しました。

昨年と大きく異なるのは樽の容量!ボトリング本数が500本あまりになる予定ということで、正直にぶっちゃけてしまうと・・・

限定販売している場合ではなくなりました。

というのが本当のところです。ネットでの予約販売をいたしております。ボトリング予定は6月末です。それまでにご予約頂いた方は、送料無料のキャンペーン中です。予約本数の数量制限もございません。ぜひ欲しい分だけご注文下さい。

オリジナルボトルの輸出も検討しておりますのでお早めにご注文下さい。皆様からのご注文を心からお待ちいたしております。

 矢印 バナー 【ウイスキートーク福岡2012】の全貌に迫る!

 矢印 バナー 【ウイスキートーク福岡2012】オリジナルボトル★ブラックアダー

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【ウイスキートーク福岡2012】オリジナルボトル★ブラックアダー

ウイスキートーク福岡オリジナル ブラックアダー アベラワー22年1990HHD

当初の予定から大幅にずれ込み9月上旬に商品到着予定!発売日は決まり次第お知らせいたします。

5月20日(日)にJR博多シティで開催された【ウイスキートーク福岡2012】の『ブラックアダーセミナー』で決定されたオリジナルボトルは、【アベラワー22年1990 HHD#5582】に決定しました。

セミナーでテイスティングしたサンプルの詳細は・・・

・ アベラワー22年1990 HHD #5582

・ テニーニック22年1990 HHD #3326

・ フェッターケアン23年1989 HHD # 1348

セミナー参加者の皆様の多数決で決定しました。

店長の個人的見解は「フェッターケアンになるかと思ってた。」そうで、「ちょっと意外!」だったそう。親しくさせていただいているバーテンダーさんとも意見が一致したそうで、合成の誤謬ではないかと思ったそうです。

とはいえ、アベラワーもかなり魅力的ではありました。蒸留所のネームバリューもあることを考慮すれば、もし自分が購入した際にお客様に提供しやすいという思惑も生じたのではないかと踏んでいますが、バランスのよいモルトに仕上がっていました。

ブラックアダーのオリジナルボトルは樽のサイズと内容量から残りは僅かとなっております。お早めにご注文下さい。なお、こちらも送料は全国無料です。

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TSUZAKI直撃インタビュー◆ゴードン&マクファイル社 マイケル・ウルクハート氏に聞く◆

マイケル・ウルクハート氏に聞く

ゴードン&マクファイル社からこの夏リリースされ業界のみならず世界中から注目を集めたギネス公認世界最古のウイスキー【モートラック70年】

リリースにあわせ来日したゴードン&マクファイル社の社長、マイケル・ウルクハート氏に直撃インタビューを敢行!その模様をお届けします。

マイケル氏は非常に気さくな人柄で、丁寧かつ情熱的に答えていただくことができました。

日本の飲み手やバーの印象などについても語っていただきました。

聞き手 宇戸田(Q)
  マイケル・ウルクハート氏(A)

マイケル・ウルクハート氏に聞く

Q 早速お尋ねいたします今回いよいよ定番ボトル10年が発売されたベンローマック蒸留所についてですが、これまでのご苦労されたことなどありましたか。

A そうですね・・・蒸留所を手に入れるということは私の祖父、父の代から積年の夢だったといってもよいでしょう。1993年にようやく購入することができたのですが、なにせ閉鎖から10年後でしたので、状況はとにかくひどいものでした(笑 

まず以前の創業時に使っていた設備はすべて撤去されていましたので、それらを設置して再び稼動する状態に戻すまでになんと5年もの歳月がかかりました。

まるで真っ白なキャンパスに絵を描くようにすべて一から作り上げてきました。

1998年に再稼動が始まったのですが、全て昔ながらの手造りの製法を踏襲しており生産管理のコンピューターは導入せず2人の職人の技術と手間暇をかけてウイスキーを製造しています。

マイケル・ウルクハート氏に聞く

Q 10年というスタンダードのボトルは思い 通りのものが出来ましたか。

A もちろん思っていた通りのものが出来ました。


再稼動して一番最初はトラディショナルというボトルをリリースしていたのですがそれとはまた趣の異なるスタイルのウイスキーに仕上がりました。

ファーストフィルバーボン樽とファーストフィルのシェリー樽はアメリカンオークで、 最後にフィニッシュをかけるオロロソ樽はヨーロッパ産オークです。これらの熟成によってスパイシーでコクのある味わいを造り出しました。

マイケル・ウルクハート氏に聞く

マイケル・ウルクハート氏に聞く

会場内でテスティング可能だったサンプルボトルたち

Q ではGMのボトルについてお尋ねいたします。基本的な質問ですがいわゆる蒸留所ラベルとコニッサーズチョイスのそれぞれの位置づけを教えてください。

A 蒸留所ラベルは古くからあるレンジです。
私の祖父ジョージ・ウルクハートの時代から存在します。

当時はまだ蒸留所がシングルモルトを販売している時代ではありませんでした。そこで祖父が仲のよかった蒸留所に許可を得る形でリリースしたのが始まりだったのです。
それを受け継いで現在までリリースが続いています。

コニッサーズチョイスが始まったのは今から40年ほど前です。
当時でもやはりウイスキーといえばブレンデッドが主流の時代でしたので、風変わりな取り組みだと思われたようですが、ブレンデッドの原酒として使用されるばかりだったウイスキーをシングルモルトとしてリリースすることでブレンデッドウイスキーはこういった原酒から成り立っていることを示すために始めたのです。

マイケル・ウルクハート氏に聞く

GMモートラック70年プレスリリース マイケル・ウルクハート氏

Q  日本の消費者やバーに対してはどういった印象をお持ちになっていますか。

A  そうですね、今回日本を訪問して、色々なお話をさせて頂く中で感じたのは本当に皆さんが勉強熱心であるということです。その意欲の旺盛さには驚かされました。

今回お持ちしたのは80種類くらいの蒸留所で、コニッサーズチョイスだけとっても45蒸留所におよぶボリュームなのですが、皆様本当によくご存知で普段はシングルモルトとしてリリースされることが少ない蒸留所についての知識だけではなくそれらが使用されたブレンデッドウイスキーなどに関する知識についても本当によくご存知なのには脱帽しました。

また、日本は当社にとって非常に重要なマーケットであり、今日展示させていただいたボトル以外にも現時点で200種類以上のボトルがございますので随時、当社の総代理店であるジャパンインポートシステム社を通じて今後も皆様にすばらしいボトルをご提案させていただきたいと思っています。

Q 今後も様々なボトルを日本市場に供給していただけるとお聞きして安心しました。今日は貴重なお話をありがとうございました。

◆ ギネス認定!世界最古のウイスキー 【モートラック70年】プレスリリース<前編>

◆ ギネス認定!世界最古のウイスキー 【モートラック70年】プレスリリース<後編>

ギネス認定!世界最古のウイスキー【モートラック70年】プレスリリース<前編>

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2010年7月13日東京 英国大使館に於いてゴードン&マクファイル社よりリリースされたモートラック70年のプレスリリースの模様をレポートします。

TSUZAKIレポート GM社ロゴTSUZAKIレポート GMモートラック70年プレスリリース 


会場には多くの報道関係者が訪れておりギネス認定の世界最古のウイスキーへの関心の高さが伺えました。
同社の歴史からテイスティングまで興味深いプレゼンテーションとなりいずれの参加者も堪能していました。


TSUZAKIレポート GMモートラック70年プレスリリース【ジャパンインポートシステム社 田中氏】


本日はお忙しい所世界最古のウイスキーの試飲会にお越し頂きまして誠にありがとうございます。
エルギンにある同社に伺ったのは1980年代の終わりで、こちらにいらしているマイケル・ウルクハートさんのお父様にあたるジョージ・ウルクハートさんにお会いしたのが最初です。1980年代といえば今では大変人気のある蒸留所ですらあまり知られておらず当時輸入したウイスキーは大変珍しいものでした。


TSUZAKIレポート GMモートラック70年プレスリリースいまはご存知の通りどこのバーにいってもある程度の品揃えはあり隔世の感はあります。今後、GM社と一体になって同社の膨大なストックの中から掘り出しものや信頼関係があればこそ供給していただけるボトルを扱ってゆきたいと考えております。

GM社は、古酒の在庫も膨大に保有しており、1950年代1960年代のストックも多数ございます。その中から何百というサンプルを取り寄せ吟味しつつ皆様にご紹介させていただいております。

TSUZAKIレポート GMモートラック70年プレスリリース 700mlボトル今日、まずご紹介したいのは、もちろん1938年蒸留、70年熟成のモートラックです。1938年蒸留というのはオークションなどではまま出てくるのですが、熟成期間はもっと短いものです。

実は、本当に申し訳ないのですが、私がエルギンに行った際にお先にテイスティングさせていただきました。そのとき大変驚いたことに「若々しい!」と感じたのです。
このギャップに驚かされました。私も色々古酒は飲んできましたが、70年熟成のウイスキーがまさかこれほど瑞々しくフレッシュな味わいとは思いもよりませんでした。後ほどじっくりお試し頂ければと思います。

本日はこれ以外にも90種類ほどのボトルを取り揃えました。
私どもが選びぬいてJIS社向けに特別にボトリングしていただいたボトルもございます。そういった意味において彼らの豊富なストックというだけではなく私どものセレクトも感じていただければと思います。
ではマイケル・ウルクハートさんをご紹介させて頂きます。

モートラック70年プレスリリース マイケル・ウルクハート氏【マイケル・ウルクハート氏】


田中さんありがとうございます。
本日は、この美しい英国大使館へお集まり頂きまして、誠にありがとうございます。今日は皆様に私どものウイスキーを味わっていただきたいと思いますが、その前にゴードンマクファイル社(以下GM社)の歴史についてお話させていただきます。

弊社は、1895年5月24日にエルギンという小さな町で創設されました。
最初ジェームズ・ゴードンアレクサンダー・マクファイルという二人によって出来た会社です。その数年後に私の祖父にあたるジョン・ウルクハートが参加して三人で経営がはじまりました。

GM特集 創業当時の写真その後、ジェームズ・ゴードンは会社を去り、アレクサンダー・マクファイルは亡くなった為、私の祖父ジョン・ウルクハートが会社を引き継ぎました。

この会社が興った当初から少しづつですが、蒸留所から直接ウイスキーを買うことをはじめました。もともとエルギンはスペイサイドに位置することもあり、同地区の蒸留所からの買い付けが主だったのですが、だんだん他の地区にも手を広げてゆくようになりました。

更には、自社で選定した樽に原酒を入れて熟成をさせるという手法を開発しました。この買い付けた樽というのは生産地の特性を尊重するために買い付けた蒸留所の倉庫で熟成をさせていました。この方法は1939年に私の父であるジョージ・ウルクハートに代が変わってからも継承されました。

TSUZAKIレポート モートラック70年プレスリリース マイケル・ウルクハート氏その当時シングルモルトというのは基本的にブレンデッドモルトの材料として認識されておりましたので、長く熟成されることなく消費されていました。当時からシングルモルトに目をつけて、しかも、それを長期にわたり熟成させるという行為は、かなり奇異の目で見られていたそうです。

GM社は、当時から同族経営で現在に至っておりますが、世代を超えて受け継いできているものは

「今日われらがあるのは過去が未来を積み重ねてきたからである」

・・・・という思いです。
同時に現在も重視して積み重ねていくことで未来が約束されてゆくことにつながるのです。

モートラック70年プレスリリース テイスティンググラスに注がれたモートラック70年GM社はインディペンデントボトラーとしては本当に長い歴史を持っております。実に115年もの長きに渡る歴史があります。これだけ長い期間ボトラーとしてオリジナルのシングルモルトを販売し続けていることで、蒸留所との関係をご心配いただくようなご質問を頂くことがあります。

しかし私達が求めるのは「GM社のマッカラン」であり「GM社のストラスアイラ」としてのクオリティですので、蒸留所ボトルとは異なるがしかし、その名前を汚すことなく、あくまでGM社オリジナルの厳しい基準でもって生産しております。
おかげでわれわれのボトルの品質は多くの方々からご評価を頂いております。

◆ ギネス認定!世界最古のウイスキー【モートラック70年】プレスリリース<後編>

◆ マイケル・ウルクハート氏に聞く 直撃インタビュー

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ギネス認定!世界最古のウイスキー【モートラック70年】プレスリリース<後編>

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GMモートラック70年プレスリリース マイケル・ウルクハート氏

2010年7月13日 東京の英国大使館にて行われたゴードン&マクファイル社よりリリースされた【モートラック70年】のプレスリリースの模様をレポートした後編です。

会場には多くの報道関係者が訪れており、ギネス認定の世界最古のウイスキーへの関心の高さが伺えました。

同社の歴史からテイスティングまで興味深いプレゼンテーションとなり、いずれの参加者も堪能していました。

ぜひじっくりとご覧下さい。

TSUZAKIレポート GMモートラック70年プレスリリース 700mlボトル

いま皆様の目の前に展示しておりますのがギネス認定の
世界最古のウイスキーであるモートラック70年700mlです。
ボトル一本一本が職人の手ふきによるクリスタルガラスでしつらえております。
この一つ一つにボトル番号がふられております。収納用の木箱はブラジルの木材で作られております。このウイスキーは加水されておらず46.1度のアルコール度数があります。
この54本はリリースと同時に完売いたしました。
ちなみにイギリスの国内市場で1万ポンドでした。200mlも同様に即時完売でした。

GMモートラック70年プレスリリース テイスティング中のマイケル氏

ウイスキーを楽しむ際はまずその外観からたのしみます。熟成期間や樽の種類を類推することができます。このモートラック70年は灼けたマホガニーのような深い色調をしています。香りを利いてみますとこのウイスキーは大変フルーティであることがお分かりいただけるかと思います。ウイスキーは一般的には長く樽で熟成させると木材のスパイスのような香りも移ってきますがそのことも感じていただけるかと思います。またマラスキーノリキュールに代表されるチェリーの香りやオレンジやアプリコットの甘い香りも感じていただけるのではないでしょうか。香りの最後に極僅かに蝋燭を消した際の煙のニュアンスも感じることができます。

GMモートラック70年プレスリリース テイスティングしながら説明するマイケル氏

口に含んでいただきますと、とても70年熟成とは思えないような非常にフレッシュな躍動感のようなものを感じていただけるのではないでしょうか。またそのフルーティさはやがてマジパンのような甘さへと変化してゆきます。一言で70年熟成と申しましてもその長さはウイスキーがすっかり枯れてしまってもおかしくない期間ですが、枯れるどころかこのような味わいを保ち続けたことをぜひ感じ取っていただきたいと思います。

GMモートラック70年プレスリリース モートラック70年

GMモートラック70年プレスリリース ツーショット

繰り返しになりますが他の長期熟成のウイスキーでは50年以上の熟成ウイスキーはまずほとんど見つからないと思います。樽の中にあって外気との呼吸そのものが熟成であり、その過程でアルコールはどんどん抜けてゆくのです。その中で70年の長きに渡り1つの樽で熟成しつづけてこの46度という度数を保ち続けることはそうそうあることではありません。私も実際70歳ですがこのウイスキーのように元気でありたいと思わずにはいられません。

弊社の長年にわたる熟成のノウハウの結晶ともいえるこのウイスキーを本日お集まりの皆様と楽しめたことは本当に光栄に思います。本日展示させて頂いております現在GM社がリリース中の他のボトルも併せてぜひよろしくお願い申し上げます。今日は誠にありがとうございました。

GMモートラック70年プレスリリース 会場に展示されたGM社の商品の中から

取材後記
マイケル氏のコメントにもあるとおり驚くべきフレッシュさを持った長期熟成ウイスキー
モートラック70年。まさに一期一会の銘酒中の銘酒でした。また会場に展示されていた古酒のいくつかには唸らされました。「古酒ってこうあってほしい」という要素がしっかりと表現された「貴熟」と表現するに相応しい香味でした。このようなすばらしいボトルは「過去が積み上げてきた未来」でありすなわち現代へ託された偉大な遺産であるといえるではないでしょうか。

◆ ギネス認定!世界最古のウイスキー【モートラック70年】プレスリリース<前編>

◆ マイケル・ウルクハート氏に聞く 直撃インタビュー



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イチローズモルトセミナー★イチローズモルトとは?

◆ 秩父蒸留所について       ◆ モルト造り体験記         ◆ ウイスキーの仕込み 粉砕〜マッシング      ◆ 発酵〜蒸留            ◆ ミドルカット〜熟成         ◆ テイスティングタイム 秩父ニューボーン     ◆ 樽を求めて三千里    ◆ 本邦初公開! ファイナルビンテージ・オブ・ハニュウ     ◆ 樽材を求めて ◆ 我々のやっていること

イチローズモルトセミナー wwa受賞   みなさん、こんにちは。有限会社 津崎商事の宇戸田と申します。よろしくお願いいたします。

まず、ベンチャーウイスキーと肥土 伊知郎 さんのご説明をさせていただきたいと思います。現在2007年から4年間連続でWWA、ワールド・ウイスキー・アワードを受賞されております。

そのベンチャーウイスキー社の社長でいらっしゃるのが肥土伊知郎(あくと いちろう)さんです。 

私どもの力量不足もございまして、お取扱させていただいておりますイチローズモルトのほぼ8割程度は東京や大阪に出荷しておりまして、九州でのお取扱は2割程度となっております。

まだまだ、皆様方のお店の棚にたくさん並んでいる状況ではございませんので、ぜひこの機会に肥土さんの熱い思いに触れていただいてお取扱を検討していただければと思います。

それでは、肥土さん、どうぞよろしくお願いいたします。

イチローズモルトセミナー 肥土氏みなさん、こんにちは。秩父蒸留所から参りました肥土伊知郎と申します。どうぞ本日はよろしくお願いいたします。

すごいですね!こんなにたくさんの方にお集まりいただけるとは!とちょっとびっくりいたしております。

セミナーが終わった後にでも分からないことであったり、聞きたいこともあろうかと思いますので、今日一日いろんなお話がみなさんとできればと思っております。

さきほどパンフレットを拝見させていただいたんですが、私ですら手に入らないようなレアなものがあるのにちょっとびっくりいたしております。これを見ると、そういう人を育てたわけではないのですが、今『イチローズモルトコレクター』と呼ばれるような方もいらっしゃいましてですね、全種類集めようというような方が見たらびっくりするようなボトルも入っているので「すごいな!」とびっくりしております。

それでは、本日はイチローズモルトと秩父蒸留所について解説をしながらそのところどころで皆さまの目の前にあります4種類ですけども解説をしていきながらご試飲なんかをしていただこうと思っております。そんな感じで進めさせていただきますがよろしいですかね?それでは、ご説明していきます。

まず、「イチローズモルトって何なの?」というところからお話していこうと思います。

多分お客様から「野球と関係あるんですか?」と聞かれることもあるかもしれません。

イチローズモルト ジャックオブダイヤモンズイチローズモルト エイトオブスペーズイチローズモルト ダイヤイチローズモルト クラブ
↑ イチローズモルトの人気シリーズ【カードシリーズ】の初期の名品たち

実際には私の名前を冠したものなんですが、当初、現在売っているイチローズモルトのほとんどが羽生蒸留所、埼玉県の羽生市にある私の祖父が作りまして、父が経営者だったんですが、こちらを使っております。

その蒸留所なんですけども、2000年に経営危機を迎えまして、蒸留も2000年が最後になっております。2004年にはオーナーが変わりまして、完全に肥土家から羽生に変わってしまったという状況です。

ただ、新しいオーナーさんはウイスキーに興味がなくてですね、元々造り酒屋さんだったんですけど、そういった日本酒ですとか焼酎ですとかワイン、リキュール、スピリッツには興味があるけれども、ウイスキーのように時間がかかるビジネスは良く分からないということで設備を取り外して廃棄をするということになりました。

それから、残されていた原酒、中には20年以上熟成させた、まさに手塩にかけた子供のような原酒が存在しておりましたが、それも期限を決めて廃棄をするというような決定をされました。

そこで、私が独立してイチローズモルトと言うブランドを立ち上げました。実は私、元々サントリーでお世話になったことがあるんですけれども、そいういったところにもお願いして原酒を引き取っていただけないだろうか、廃棄されるくらいだったら何とか救いたいといろんなところに当たったんですけども、まず、大手さんは無理ですね。

ベンチャーウイスキー イチローズモルトセミナー 会場の様子ただでさえ、在庫は減らせといわれている中で、人のウイスキーを預かるような余裕はないんですね。それに、ウイスキーの免許を持っているところがあまりなかったということもあり諦めかけていたのですが、東北の造り酒屋さんで、ウイスキー免許を持っている笹の川酒造さんの社長さんに事情を話しましたら、

「それは業界の損失だ」

と言ってくださいまして、その原酒が東北のコオリヤマに行って今、製品化されています。社長は山口さんとおっしゃるんですが、山口さんには本当にお世話になっておりまして、足を向けて眠れない!と言う気がいたします。

そして、この後ですね、ウイスキー作りに携わりました蒸留所がございます。軽井沢はですね、2000年に最後の蒸留を終えてそれまでずっと止まってたんですね。実はバーで飲んでたら当時メルシャンさんだったんですが、メルシャンさんの役員さんが隣にいたんです。それで、ウイスキーの話を色々して、実は2000年から造っていなくて、彼の言葉をそのまま言いますと、

「俺もウイスキー作りには思い入れがある。実際に自分でもスプリングバンク蒸留所とかに行って軽井沢の運営をやってきたくらいものすごい好きだ。ただ会社の決定でウイスキーは造らないということになってしまったけれども、だれかがそこで作ったウイスキーを買ってくれるということになったら、それは正当な商行為だから会社も認めてくれるんだよな。」とおっしゃってました。

「じゃあ、私がそのニュースピリッツを買いますから、ぜひ動かしてください。ただ、条件として一ヶ月間だけそこで働かしてください。自分でウイスキー作りに携わらせてください。」

とお願いしました。

といいいますのも、2004年に閉鎖した羽生蒸留所になってしまいましたけれども、やっぱりウイスキーというのは過去の人たちが作ったものを今私たちが愉しんでいるわけですね。ですから、「イチローズモルトとして自分がウイスキーを売らせていただいている以上、自分もいつかはウイスキー作りを再開して、それを未来に羽ばたかせていたなければならない。」そういう思いをすごく持っていました。いつできるかは正直わかりませんでしたけれども、絶対にどこかで働いて、表の見学コースから見えるところだけじゃなくて、その裏方の仕事をもう一度一から習得したいということで、軽井沢で働かせていただくことができました。

イチローズモルトセミナー ベンリアック蒸留所

2007年にはベンリアック蒸留所に当社のスタッフと一緒に行きまして、やはり同じ条件で、「ニュースピリッツを買い取るから働かせてくれ」ということでベンリアックでも働かせていただきました。

そして、おかげさまで2008年の2月に秩父蒸留所で免許が下りまして、ウイスキー作りを再開させていただくことができました。

このようにですね、私が過去から現在にかけてウイスキー作りに携わったことなんですが、今造っているウイスキーを10年、20年後、できれば30年後に、ここにいらっしゃる皆様と飲めたら自分の人生はいい人生だったんじゃないかなと思います。

羽生蒸留所から秩父蒸留所までをつないできたのがイチローズモルトと言うブランドだという思いでこのブランド名を決めました。

イチローズイチローズモルトセミナー 建設中の秩父蒸留所秩父にてポットスチル

肥土氏が心血を注いで一から作り上げてきた秩父蒸留所。(左)ポットスチルが運び込まれる様子 (中)建設中の秩父蒸留所 (右)稼働中の秩父蒸留所のポットスチル 

実は、酒税の関係上監督官庁は税務署になるのですが、税務署からウイスキーの醸造免許が降りる前から秩父蒸留所の建設を始め、「もし降りなかったらどうするんですか?」という問いに「その時はその時です。なんとかしてウイスキーの蒸留はしますけどね。」とおっしゃっていた肥土氏。人生の酸いも甘いも知り尽くした方だからこその逞しさとウイスキー造りに懸ける情熱を感じました。一度やると決めたこと、やりたいと思ったことをとことん探求して実行するその行動力は目を見張ります。淡々としていながらとてつもない強さを感じさせる稀有な人物です。

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イチローズモルトセミナー★秩父蒸留所について

イチローズモルトセミナー 秩父蒸留所

それでは秩父蒸留所についてご説明いたしたいと思います。

これが秩父蒸留所なんですが、基本的に私どものウイスキー作りの考え方、もちろんウイスキーは蒸留所で造られています。ですけども、実際にはそれを取り巻く方々の力があっていいウイスキー作りができると思っています。

たとえば、大麦を作ってくれる農家、それを製麦してくれるモルトスター、非常に重要な樽、ウイスキーのキャラクターの6〜7割は樽できまるという人もいます。その樽を作ってくれる職人さん、それから、オークをはぐくむ森を守ってくださる人々、そういった方々の努力の結晶でおいしいウイスキーができるんだと思っています。

イチローズモルトセミナー イチローズモルト 酵母イチローズモルトセミナー 水

当蒸留所ではモルトウイスキーを造っておりますので、原料はすごくシンプルです。大麦麦芽、酵母、水、それ以外のものは一切加えていないんですね。

イチローズモルトセミナー オプティックとブレマーその中でもっとも大事な原料のひとつなのが大麦です。現在品種としては4種類使っています。まずは、オブティック。少し前までは一番ビールにもウイスキーにも使われる品種でした。これはイングランド、スコットランドから取り寄せています。

それから、ティップル。これは最近増えてきた品種で、多分今最もスタンダードになりつつある品種です。それから、ブレマーというドイツ産です。それからみょうぎ二条という国産の大麦、これを今年から実験的に仕込みに使い始めました。

イチローズモルトセミナー スコットランドにてこれは、当社のスタッフが初めてスコットランドに行ったので喜んでいるところです。自分たちが使う麦が、どういうところでどういう風な作られ方をしているのか単純な興味がありましたので、畑まで行ってきました。穂のつき方などをチェックしたりしました。

イチローズモルトセミナー 押したくなりますこれは収穫が終わった後ですね。収穫が終わった後の麦わらの部分と言うのは、ロールにして家畜のエサとかになるんですが、このロールがあるとどうやら押したくなるという衝動に駆られます。(笑)

イチローズモルトセミナー 麦の作付け中これまではスコットランドの大麦の話でしたが、秩父でも麦の作付けなどを行っております。

地元の農家さんの協力を得て、そばの裏作ですね。実は秩父では、そばの生産が盛んなんですが、そばを収穫した後畑が空いちゃってるので、そういう農家さんにお願いしたところ、「じゃあちょっとやってみるか」ということで二条大麦の作付けをしてくれることになりました。

イチローズモルトセミナー 自らやります実際に自分たちでもその畑に麦の種をまき、麦踏をしました。せっかく育てた麦を冬の間3回くらい潰していくんですけども、とってもかわいそうな気がはじめしたんですが、麦踏をするこで丈夫な麦が育つので、心を鬼にして踏んづけていくわけです。

イチローズモルトセミナー 麦畑の様子これが成長の様子で、ちょうど1週間くらい前の麦畑の様子です。5月の下旬から6月にかけてくらいに収穫できる予定です。秩父でははじめての麦の収穫になりますので、その際には収穫祭みたいなものをやりたいなと思っています。

これが実は、今年試験的に栽培したみょうぎ二条なんですけど、これはギョウダ?という所で作られていて、それを2トンほど買い付けて、それを自分たちで手作業で発芽させて乾燥させて、それを実験的に仕込みに使うということを行いました。

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イチローズモルトセミナー★モルト造り体験記

イチローズモルトセミナー モルティング工程

そんな様な形で大麦に携わらせていただきまして、その後発芽させて乾燥させる、まさにモルトにしないとウイスキー作りができません。そこでモルトスターというのが重要な役割になります。

イチローズモルトセミナー モルトスター クリスプ社これは、私たちがお付き合いさせていただいている会社なんですが、「クリスプ社」というイングランドのノーフォークに本社がございます。ここを見学したんですが、モルティングのベーシックですけども、大麦の浸漬で2日間、発芽で4、5日、その後キルンで乾燥させます。これで大麦が麦から麦芽へと変わります。この工程はだいたい期間として1週間から10日ほどかかります。

最初は工場見学でクリスプ社を訪問したんですが、ここは3つの発芽方式を持っています。1つは円形発芽方式。大きなタンクの中に浸漬した大麦を入れていって発芽させて乾燥させます。表面がひび割れていますが、これは乾燥して、下から温風が吹き上がっているという状況です。

それから、ちょっと伝統的なサルディンボックスという方式も採用しています。ご存知のフロアモルティングを機械的に大きくやるようなそんなイメージです。こういう大きな機械で払い出していきます。

イチローズモルトセミナー フロアモルティングの様子そして、なによりわれわれが一番びっくりしたのは、モルトスターなのにフロアモルティングもやっているということでした。こういった伝統的なモルティングですね、手作業で人間がやっていくんですが、こういうのを目の当たりにするとなんかびっくりしますよね。それで、当然リアクションとしては「やらせてくれ!」ということになるわけであります。

イチローズモルトセミナー フロアモルティング体験中当社のスタッフと一緒にですね、実際にこちらのモルトスターに行って

「自分たちのモルトを作っちゃおうじゃないか!」

ということで去年、おととしとこちらでフロアモルティングを行ってきました。

その手順は、これはずいぶんと年季の入ったタンクですけども、大麦を水につける作業、浸漬工程ですね。それを地面に2日間浸漬後に広げて表面をなだらかにしていきます。

イチローズモルトセミナー ハーギングの機械よく写真とか資料とかで見るような木のスコップでパーッと撒いている、ああいう風にやるんだろうな、と思っていたんですが、実はイギリスの法律で肩よりも高いところにスコップを上げるような工程は労働法で禁止されているらしいです。

本当にそうやると肩を壊してしまって「モンキーショルダー」という職業病になっちゃうらしいんですね。

今はこういう機械などを使ってハーギングをしています。トラクターや耕運機を改良したような機械です。

イチローズモルトセミナー 右にいるのがエキスパートですそれで、これは当社のスタッフがやっているところなんですが、端にエキスパートが立ってて彼らは電気コードを巻き込まないようにコードを持っててくれるんですね。作業自体は一日中やっていると、うまくなるもんなんですね。

そうすると

「よし!お前なかなか上手になったから今日からひとりでやれ!」

ということになったんですけども、事故というのは起こるものでございまして、行って帰ってきたらいきなりコードを巻き込んで切ってしまいました。

その瞬間、火花がバチバチ!と散って、

「あらあらあらッ!」ってかんじで、

本当に瞬間の出来事でしたけどね。

イチローズモルトセミナー 人力でやりましたそれで当社のスタッフが落ち込んでいたんですけども、現地の人たちが本当に優しくて、

「いやあ、落ち込むことないよ。俺も切ったことあるし、あいつも切ったことあるよ。こいつもあるんだよ。要はウチのスタッフは誰でも一回はこれやるんだよ。お前もエキスパートの仲間入りだ。」

といわれて本人も元気になったんですけども、

機械がないのでその翌日から全て手作業でやらなきゃいけないということになりました。(笑)

イチローズモルトセミナー 発芽の様子これ、結構ひざとかモモに来ますね。非常に重くなってますからね。このようにすき返していくという作業を行いました。

結構上手にできてますけども、見るとどこを誰がやったかわかる、誰が上手が下手かわかっちゃうんですね。

面をでこぼこさせて熱を発散させるという意味があります。定期的に拡販していかないと中身はモジャモジャ、表面はあまり発芽してないといった感じになって、中はものすごい温度が上がるんですね。

そして、定期的に発芽状況をチェックしていきます。これが発芽の状態です。

左上がいわゆるスティープという浸漬タンクからでてきた直後です。ちょっとプチっと芽が出ています。

それがモルティングが終了する頃になりますと、下のようにちょうどいい長さになります。

あんまりこれ伸ばしすぎちゃいますと、ウイスキー作りに必要なでんぷん質がなくなっちゃいますんで、単なるもやしになってしまいます。

そして、頃合いを見てパワーシャベルを使って払い出しを行います。

実際にこのビルディングは4階建てなんですけども、3フロアにフロアモルトがあって3つとも当社が買い上げたモルトになります。こうして上からドーンと落としてあげるわけなんですね。

それをコンベアでキルン内部に運びます。

イチローズモルトセミナー 上の階から払い出し

イチローズモルトセミナー スコップで平らにする

今やってますのは、機械で撒いてるんですが、撒きっぱなしですとでこぼこになっちゃいますんで、スコップで飛ぶ方向を変えてあげて表面を平らにしていきます。これが表面が平らになったキルン内部の状態です。

イチローズモルトセミナー キルン内部

そして、約3日間ほどの乾燥が終わりましたら同じくパワーシャベルを使ってできたモルトを排出していきます。休憩も大事ですね。コーヒーブレイクでございます。

◆ イチローズモルトとは?   ◆ 秩父蒸留所について     ◆ ウイスキーの仕込み 粉砕〜マッシング      ◆ 発酵〜蒸留       ◆ ミドルカット〜熟成       ◆ テイスティングタイム 秩父ニューボーン    ◆ 樽を求めて三千里     ◆ 本邦初公開! ファイナルビンテージ・オブ・ハニュウ    ◆ 樽材を求めて     ◆ 我々のやっていること

イチローズモルトセミナー★ウイスキーの仕込み 粉砕〜マッシング

イチローズモルトセミナー 蒸留所に運び込まれたモルトバンクそして、これが秩父蒸留所に運び込まれたモルトバンクですね。

一袋25キロ入りで、コンテナ単位で届きます。

そして、そのまま蒸留所でウイスキーの仕込を行うわけなんですけども、基本的には伝統的なウイスキー作りを行っておりますので、皆さんはスコッチ作りにもお詳しいと思います。

特別なことは一切しておりません。

2回蒸留ですね。

ただ、それぞれの工程でこだわりがありますので、全体的なつくりは同じですけども蒸留所ごとに味わいの違いが出てくるわけです。

イチローズモルトセミナー 秩父蒸留所のミルこれは、当社の使っているホーロータイプのミルになります。

これはイギリス製ですね。

実は、ここで面白い話があるんですけども、スコットランドに行くと大抵ポーティアスという会社製造の大きな粉砕機を使っています。

これは非常に丈夫でですね、当社もはじめはこれを使おうと考えていたんですが、

使い続けても100年以上故障がなくて丈夫でいいミル

なんですが、

あまりにも故障がなくてその会社つぶれちゃったんですね。

入れ替え需要もないし、修理の依頼も来ないということで。それで結局買えなかったんです。

そこで、ポットスチルのメーカーに相談して、オーダーしたら「このミルがいいよ」といわれました。

イングランドの新しい蒸留所の「セントジョージ」というディスティラリーがございます。そこも、ここと同じ会社のミルを使っております。

イチローズモルトセミナー 麦芽と粉砕した麦芽この際の大事な箇所というのは粉砕比率ですね。

殻の部分のハスクが20%、グリッツが70%、フラワーは10%。

こういう比率にすることが非常に大事です。

といいますのは、その後の仕込み工程がウイスキーの場合は非常に古典的な方法、伝統的な方法でやっております。

このハスクの部分が自然の濾過槽になるんですね。ですから、フラワーが多すぎちゃうとハスクの間に目詰まりを起こしてしまいます。全然ろ過できなくなってしまいます。

また、ハスクの比率が多すぎると、どんどん液体は濾過できるんですが、実際には濾過になっていなくて、にごったものが出てきてしまいます。というようなことがあるので、このような粉砕比率にすることが大事です。

ただ、麦芽の品種、収穫年、季節ですね。たとえば、2月のような乾燥している季節ですと砕けやすくなる。だけど、5、6月になると水分の含有が多いんで砕けにくいということがおきてしまうので毎日ローラーの幅を調整して適正値に持っていくということが必要になります。

イチローズモルトセミナー マッシング中次はマッシングですね。

仕込み工程になります。

非常に小さいですね。これが当社のマッシュタンで2600Lという非常に小型のものになります。

マッシングはですね、伝統的な方法で3回お湯を使用しています。

イチローズモルトセミナー 秩父蒸留所のウォッシュバック一番最初にマッシュタンの中で64度くらいになるように1700Lのお湯を投下して、よくかき混ぜてマッシュというおかゆ状のものを作ります。

それを30分間置いておきますと、ハスクが沈殿して自然の濾過槽を形成し、この30分間ででんぷんがほぼ糖分に変わるので、30分で非常に甘いジュースみたいなものができるんですね。

同様にろ過をした後で2回目のお湯を加えます

2回目は1回目よりも熱いお湯を入れてろ過を行います。1回目と2回目の麦汁が発酵に回ります。

3回目のお湯を投入しますが、3回目のお湯というのは残糖分がハスクの中に残っているんですね。それをきれいに洗い流して1回目の仕込みに使用します

無駄なく糖分を回収するというのが3回目のお湯の役割になります。

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イチローズモルトセミナー★ウイスキーの仕込み 発酵〜蒸留

イチローズモルトセミナー 秩父蒸留所のウォッシュバックそして、次は発酵です。

これが当社の発酵槽、ウォシュバックですけども全部で5機ございます。

それぞれのサイズがだいたい3100Lちょっと、材質については樽にも使われるジャパニーズオーク、オーク材を使っております。

ここにオーク材を使っているウイスキーの蒸留所は世界でも当社だけになります。

糖分       

イチローズモルトセミナー 発酵の仕組み

一般的にはダグラスファーとかオレゴンパインなどいわゆるベイマツ材のほうが圧倒的に多いんですね、木製の場合には。

ただ、今最も多いのはステンレスで、手入れが楽だという理由ですけども、最近は木の発酵槽がだいぶ見直されておりまして、有名なところではマッカラン。おととし までは全てステンレスのウォッシュバックだったんですけども、昨年から増設したウォッシュバックは木製のものを採用しています。

みなさん、個性を出そうということで昔に帰っているような気がいたします。  

          

イースト  

イチローズモルトセミナー 発酵の仕組みそれで、発酵ですけども、だいたい4日間くらいの発酵です。

それで、最初の2日間でイーストによる発酵がほぼ終了いたしまして、それと入れ替わりで今度は乳酸菌が働いてくれウイスキーに必要な複雑さや華やかさを作り出してくれます。

  ↓      ↓      ↓

アルコール 炭酸ガス 香気成分

イチローズモルトセミナー 泡きり機これは実際の発酵の様子ですね。ここにブレードみたいなものが見えますけども、これは攪拌機ではなく泡切機です。

もしこれをまわさないで放っておきますと、吹き零れたビールみたいに泡が外に溢れてきます。

もちろん、翌日掃除が大変ということもありますが中身が200Lくらいなくなってしまうんですよ。

まさに泡となって消えてしまいますので「これはまわして帰りましょう!」みなさんが蒸留所で働く時はですよ。(笑

イチローズモルトセミナー 秩父蒸留所のポットスティルこれがポットスティルになります。

左側が1回目の蒸留を行うウォッシュスティル、右側が2回目の蒸留を行うスピリッツスティルになります。

1回目のウォッシュ、だいたいアルコール度数が8%前後、ホップのきいていないエールビールとかベルギービールとか、そんなようなイメージの液体が出てきます。

それをウォッシュスティルに入れて蒸留しますと大体アルコール度数が20度前後、700〜800L程度のローワインという液体に濃縮されます。

それでこのローワインをスピリッツスティルに入れて蒸留しますと、量で220〜230L前後、アルコール度数で70%前後の無色透明のスピリッツ、さきほどご試飲いただいたものですね。これがでてきます。

イチローズモルトセミナー 銅イオンによる効果そして、蒸留の際はですね、色々な化学反応があるんですが、ウイスキーの場合はポットスティルが必ず銅でできていないとウイスキーの味になりません。

今は科学的にわかっているんですが、ウイスキーの蒸気が銅と接触することで銅イオンが出てきて、ウイスキーにとって不要な成分と結びついて取り除くという効果があることがわかってます。

常に銅イオンが出続けていますんで、20〜30年くらい使い続けていると指で簡単に穴が開いてしまうくらい薄くなってしまいます。

イチローズモルトセミナー スチルサイズ定期的に交換や修理が必要になります。フォーサイスという会社のスティルなんですけども、この会社はポーティアスと違って優良企業なんですね。必ず仕事が定期的に来るということになります。(笑

イメージとしては最初はこういう非常に重い成分がかたまってるんですが、銅イオンと結びついてある特定の成分を取り除いてくれるということが起こります.,

それから、もうひとつの化学変化としては、リフラックス、還流とか分縮とかよばれていますけども、そういったことがスティルの中で起こります。

これはですね、こういった重い成分がスティルの上部に到達する前に冷やされて下に落ちることで再度蒸留されて取り 取り除かれるんですね。どんどん軽い成分が中心になってきてようやく十分な軽さになってくれると、コンデンサーのほうに入ってくれるということが起きます。

それでこのリフラックスがおきやすい形や大きさがあります。

基本的に小さなスティルですと、リフラックスが少なめで非常にヘビーな味わいになる傾向があります。

そしてスティルのサイズが大きいとリフラックスが多くおきますので、ライトな酒質になる傾向があります。

イチローズモルトセミナー スチルの形状それから形ですけども、こういったボール型とかバル型ですとか、ランタン型のような複雑な形状ですと、ライトな酒質になる傾向があります。

そして、ストレートのヘッドですとヘビーな酒質になる傾向があります。

意外に重要なのがラインアームというポットスティルとコンデンサーをつないでいるパイプ、この角度が酒質にかなり大きな影響があります。

イチローズモルトセミナー ラインアーム

こういった上向きですとライトなタイプ下向きですとヘビーなタイプになります。要するに、ラインアームはヘッドの延長線上と考えることができるんですよ。

イチローズモルトセミナー ラインアーム

この中に、先ほどご説明したリフラックスで液体化したものがスティルの中に戻るのかコンデンサーのほうに行くのかで酒質に非常に大きな影響があるということが考えられます。

ですから一番リスクが大きいラインアームのアングルというのは水平なんですよ。

もし、地震でも起きて角度が全然変わっちゃったら酒質が今日から全然違うじゃないかということがおきてしまうので皆さんが蒸留所を作るときはなるべく水平に作らないほうがいいです。(笑)

そして、当社のスティルなんですが、非常に小型、ラインアームは下向きと、これは全て個性的なウイスキーを造るための設計思想で作られています。

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イチローズモルトセミナー★ウイスキーの仕込み ミドルカット〜熟成

イチローズモルトセミナー 秩父蒸留所のカットマシーンそして、2回目の蒸留の際なんですけどもミドルカット、手作業でハンドルを動かしてカットということを行います。

蒸留液全体を取らずに最も熟成に適したところだけを取り出す工程になります。

といいますのも、ヘッドの部分というのはかなり刺激臭が強いんですね。熟成に適さない。テールの部分というのはどんどん雑に、ある意味香ばしい味なんですけども、イメージとしては、ひょっとすると芋焼酎や泡盛とか、あれに近いようなフレーバーが後半どんどんどんどん増えてきます。

ですけども、焼酎の場合は、それそのものを楽しむからいいんですけども、ウイスキーの場合は、樽との相性、樽で熟成させることも考えて、そこが過剰にならないようにカットします。

イチローズモルトセミナー カットしたてのものこれも当社独特のやり方だと思うんですが、一般的にはアルコール度数であるとか時間とかで機械的にカットしちゃうんですね。ですけども当社の場合は基本的には香りや味を必ず毎日チェックしてカットポイントを変えています。

といいますのは、発酵というのは酵母という生き物がやってますから、毎日状態が違うんですね。ですから、当然のことながら同じようにやっていると日々品質が満足のいかないものになってしまうというケースもたまにあります。

ですから、人の鼻と舌で確認したほうがアベレージとしては高くなるんだというのが我々の考え方です。

人が飲むものですからね、人の感覚で判断するのが一番いいと考えています。

イチローズモルトセミナー 冷却温度が低いイチローズモルトセミナー 冷却温度が低い時のコンデンサー内部そして、もうひとついい発見があったのは、毎日人が味をみながらカットしてますから、ある時、すごい味が変わることがあったんですよ。昨日とほとんど同じ作りなのに、今日はめちゃくちゃ酒質が重いね、と。あるいはすごいライトだね、ということが何回かあったんですよ。そのときに何か問題なのかなと思ったら、実は冷却温度が品質に大きな影響があるということがわかりました。

これは、コンデンサーの温度が、冷却水の温度がこれはたまたま60度、冷却水が温められて出てくる時の温度ですから、それが〇度ぐらいですと非常にライトなフレーバーでした。

そして、冷却液が温めれてもまだ30度くらい、まだ暑くなっていない、つまり、非常に強い冷却が行われている場合は非常にヘビーな酒質のものが出てくるとわかりました。

これは、もうかなり顕著に味が違うことがわかりました。私は、科学者ではないので細かく説明することはできないのですが、イメージとしてはそういったことが起きているだろうと推測されます。

イチローズモルトセミナー 冷却温度が高い

イチローズモルトセミナー 冷却温度が高い時のコンデンサー内部これは、なんだかわかりにくいとは思いますけども、ウイスキーのコンデンサーです。左からウイスキーの蒸気が入ってきます。コンデンサーの中にはたくさんパイプが走ってまして、このパイプが接触した蒸気が液化してまた液体に戻るという構造です。

そこに、ウイスキーが入ってくるんですが、冷却温度が低いと重い成分を持ったまま液体に戻るのでヘビーな酒質になります。

冷却温度が高めですと、一回や二回コンタクトしてもまだ蒸気のままでいるんですね。すぐに液体にならない。

何回も接触しているうちに銅イオンが出てきてヘビーな成分を取り除くということが繰り返し行われます。

そうすると、出てきたスピリッツというのは非常にライトな酒質になると考えられます。

イチローズモルトセミナー 樽詰め作業中ですから、このコンデンサーの温度をコントロールするということを含めて、ポットスティルは一対しかありませんですけども、ヘビーやライトに酒質を作り変えることが可能です。

現在作っておりますのは、ノンピートのミディアムボディタイプ。それから、ンピートのフルボディタイプ。非常にコンデンサーの温度を低くしてヘビーなものを作るわけですね。

それから、ピーテッドタイプ、ミディアムボディですね。そして、ヘビーピートを仕込んでおります。

イチローズモルトセミナー 秩父蒸留所熟成庫内部

ただし、一年に一度、メンテナンスシーズンの直前に仕込みます。その後に徹底洗浄しないと、ノンピートを作ったのにちょっとピーティーだね、ということになってしまいます。

ちなみにピーテッドタイプのものは、カットのタイミングがノンピートとは違います。

そして、出来上がったものを樽につめて熟成させていくわけです。これが、秩父蒸留所のちょっと前の貯蔵庫ですね。どんどん中身が増えていきまして、これが最新の状態です。今貯蔵庫内に800樽以上が貯蔵されています。

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イチローズモルトセミナー◆テイスティングタイム 秩父ニューボーン

イチローズモルトセミナー テイスティング ニューボーンイチローズモルトセミナー テイスティング ニューボーン

それではですね、ここでちょっとテイスティグしていきたいと思います。

まずは、先ほどご説明したティップルという品種を使ったニュースピリッツです。これが秩父で蒸留されたものであります。みなさんもウイスキーのプロの方ばかりですから色を見てノージングしてテイスティングなどしてみてください。

結構甘みがあって麦の味なんかもちょっと感じていただけるようなものになっているかと思います。ウイスキーライターの土屋守さんがこのニュースピリッツを飲んで「ニュースピリッツなのにコクがあっていいね!」とおっしゃっていきました。そういうことをいわれるとやっぱうれしいですよね。いかがですか?お味のほうは?

ありがとうございます。

秩父蒸留所で作られました3年以下の熟成のものはニューボーンと名前をつけています。3年以下の熟成ですと、ヨーロッパの基準ではウイスキーと認められず、スピリッツに分類されるんですね。

ところが、日本ではそういう基準がなくて、無色透明であってもニュースピリッツであってもウイスキーというカテゴリーになります。

ただ、ウイスキーの愛好家の方から見ると「それはちょっと違うんじゃないの?」と思われると思いますので、当社の場合には「ニューボーン」とネーミングしました。

逆に、日本ではスピリッツと書いちゃいけないんですよ。「お前にスピリッツの免許はやってない」という話になるので、わかるように「ニューボーン」とネーミングしました。

イチローズモルトセミナー ニューボーンそれでは、ちょっとテイスティングしたいと思います。

Bのグラスは、12ヶ月バーボンバレルで熟成させて、その後3ヶ月弱新樽の中で熟成させたものです。結構色もしっかりついてますし、香りはバニラ系の甘い香りがいたします。

飲んでいただくと、アルコール度数が61度ありますからね、一気に飲むとちょっと厳しいかもしれませんが、ビンテージで行くと一年物です。

それでもそこそこ飲めるものになっていると思います。加水なんかもしていただいて飲んでいただくと香りも広がって面白いと思いますよ。このまま飲み続けたい感じですね。(笑)

イチローズモルトセミナー ニューボーンそしてもう1タイプ。先ほどスピリッツのつくりわけのところでヘビーピーとの話をしましたけども、こちらのCのグラス、こちらがヘビーピートです。ノージングしていただくとピーティーな感じがわかりますね。アルコール度数はやはり61度ございます。どうですか?

ピート、スモーキー、ほんのりヨウドみたいなものが口の中に広がっていくんですけども、ちなみに、これ、熟成期間はどれくらいだと思いますか?

2ヶ月ちょっとなんです。

(一同「へえ〜!」)

その反応がうれしいですよね。期待通りの反応であります。(笑)びっくりしますよね。

実は、あるバーテンダー様に言われたんですが、「お客様に「2ヶ月ちょっとでこんなに色がつくはずないだろう!きっと着色してんだよ」といわれて困っちゃった」という話を頂いたことがあります。

結論から言うと、全く人工的な着色をしておりません。全て樽からのカラーになります。

イチローズモルトセミナー チャーしていない樽

それをちょっとわかりやすく説明しますと、これを樽の断面図だと思ってください。

(上)は全くチャーをしてない、きれいななめらかな表面の新樽です。

(下)はチャーしてるんですね。非常に強く焦がしますと、要は燃やしてますから表面がギザギザ、ギザギザするわけですよ。そうすると、実質的なウイスキーとの接触面積というのが非常に大きくなります。もう何倍にも増えます。

イチローズモルト チャーした樽かつ、新樽というのは色々な木のエキス分、フレーバー、そういったものをもともとたくさん持っている状態でウイスキーを入れますから、木の成分がたくさん溶出してきて、色合いも濃くなる。内側を焦がすことでバニリンという甘い成分が生成されますので、今味わっていただいているような甘みも出てくるということになります。

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イチローズモルトセミナー★樽を求めて三千里

イチローズモルトセミナー ウィリアム・ハンバートそして、今、樽のお話になりましたけども、樽は、ウイスキーのキャラクターを決める上で重要なものになります。

伝統的なウイスキーの貯蔵樽といいますと、やはり、シェリーの空き樽が原点になるんだろうと思います。密造しているときに身近にあったシェリー樽に無色透明のスピリッツ、昔はウイスキーは無色透明状態で、ジンとかウォッカのように飲んでいたようですが、密造がきっかけでシェリー樽に隠すようになって熟成が発見されましたよね。

当社でもシェリー樽を調達しています。

イチローズモルトセミナー WH社の貯蔵庫の中これは、ウィリム・ハンバートの貯蔵庫なんですが、下の黒い金網棚のものは通常のシェリー、上に白いものがありますね。これがウイスキープロデューサーが、たとえばマッカランのようなところが新樽を預けて、シーズニングをしてもらっている、というような樽です。

イチローズモルトセミナー 通常の見学通路ほかにもゴンザレス・ピアス、ディオペペの会社ですが、これが通常の見学通路です。一般の観光客が見れるところです。

しかし、ちょっとはなれたところには、ウイスキーメーカー用のシーズニング樽を保管しています。ここは見学通路ではないので業界の人しか見られない所になります。

イチローズモルトセミナー ルスタウのシーズニング樽これは、ルスタウですね。わかりやすいですね。これは、全部ウイスキーメーカー用にシーズニングしている樽になります。

「どういうわけかウイスキーのメーカーは、スパニッシュオークを好むね」といわれました。通常に使っているものというのは、シェリー樽はアメリカンオークですからね。

イチローズモルトセミナー バッファロートレイスそして、その次に多く使われているものはバーボンの空き樽ということで、これも昨年樽を調達しに行ったときに各社訪問してきたときの写真です。

これは、バッファロー・トレイスですね。

イチローズモルトセミナー バッファロートレイスの樽こちらはウッドフォード・リザーブですね。バーボンでは唯一のポットスティル3回蒸留という作り方をしております。

イチローズモルトセミナー 樽出しの試飲中本当にこの仕事をしてよかったなと思うのは、こうやって樽だしのものを飲ませてもらえるんで、本当に役得だなと感謝しております。(笑)

このようにバーボンを飲みながら「樽売ってくれないか?」といった話をするわけですね。(笑)

イチローズモルトセミナー ヘヴンヒル今、キリンさんの所有になってますね。これが、ヘヴンヒルです。

実は、当社で一番多い樽がこのヘヴンヒルの樽になります。

イチローズモルトセミナー ダンピング直後の樽

これが、ダンピングの直後です。

ヘヴンヒルの樽を使う理由としてここはですね、コンテナが横付けになっていてダンピングといって払い出したらそのまま空樽がコンテナにどんどん詰め込まれてその状態ですぐに届けてくれるんですよ。

ですから、非常に品質のよいバーボン樽をデリバリーしてくれるということがあげられます。

イチローズモルトセミナー KBDの蒸留所あと、これは、なぞの蒸留所というか、最も新しい蒸留所なんですが、ケンタッキーバーボンディスティラーズという会社がございまして、もともとボトラーだったんですね。そこが、いよいよ蒸留所を設置してウイスキー作りを始めるということになりました。ここの空き樽も調達しています。

イチローズモルトセミナー メーカーズマークの貯蔵庫そして、メーカーズマーク

貯蔵庫なんですが、実は、メーカーズマークは、貯蔵庫がすべて黒いです。これは、なぜかというと、あえて室温というか貯蔵庫の温度をを高くしたいわけですね、彼らは。熱を有効に利用する熟成というのがバーボンの特徴になります。

最近の貯蔵庫は、ほかの蒸留所も新しく新築のものを立てる場合は、外壁も黒いものを採用しているそうです。それまでは割と白いものが多かったんですけども、熟成に対する考え方というのはスコッチと全く逆の感じがいたしますね。

イチローズモルトセミナー メーカーズマークの蝋封作業の様子メーカーズマークといえば、有名なのが蝋封ですね。時折こういうのがあったりするんですが、彼らいわく「決して不良品じゃない。ラッキーアイテムだ」と言うわけですね。(笑)

イチローズモルトセミナー メーカーズマークの蝋封彼らは言っております。これが箱に入っていると幸せになれるそうです。(笑)

そして、他には、昨年リリースしたものにも採用しましたけども、ポートタイプ、マデラタイプ、ワインの空き樽ですね。

こちらの方も使っております。

イチローズモルトセミナー ポートの風景これは現地へ調達に行ったときの町並みですね。

イチローズモルトセミナー ポートのワインハウスこれは、ポートですね。

これが、ポートのワインハウスになります。基本的にはシェリーと一緒ですね。

イチローズモルトセミナー マデラ島の風景これがマデラ島です。非常に風光明媚ないい所です。マデラ島のマデラワインと言うのはわざと最初の数ヶ月間熱を加えて熟成させるんですね。そのあと、樽に入れるというようなことをやってます。

これが、東インド会社時代にポルトガルからインドに樽を運ぶ時にものすごい高温で熟成しちゃったと。ところがそれがとてもおいしかったので、それ以降マデラ島では、熱を加えて酸化熟成を促進させるということをやっています。

ウイスキーの熟成にもつながるところがあるので、個人的には相性がいい樽かな、と思っております。

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イチローズモルトセミナー◆本邦初披露! ファイナルビンテージ・オブ・ハニュウ

イチローズモルトセミナー ファイナルビンテージ・オブ・ハニュウ次のグラスDですが、「ファイナルビンテージ・オブ・ハニュウ」と言う商品です。

先ほどご説明したとおりですけども、羽生蒸留所で最後に造られた年と言うのが2000年でございます。

それが、やっと今年の2月に10年物になりました。

これが本日初めて発表させていただく商品になります。

  ( 一同 「おぉ〜!」と声が漏れ、会場がどよめく )

他の方はご存じないので、ここでの発表となります。

イチローズモルトセミナー 樽は、パンション樽、容量でいくと4500Lくらいの樽、その新樽を2年ほどグレーンウイスキーでシーズニングして、材を落ち着かせてからモルトを入れて熟成させたものです。

ホワイトオークの熟成です。

ぜひ、香り、味を見てみてください。

シングルカスクで60度ございます。ホワイトオークのしっかりとしたフレーバー、結構パンチがありますね。

シングルカスクで本数も限られてますんで、ぜひともお早めに宇戸田さんにご注文下さい。(笑)

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イチローズモルトセミナー★樽材を求めて

イチローズモルトセミナー スペインの森林組合長のベガさんとウイスキー作りに欠かせないオークの木ですけども、そこにはやっぱり人が携わっているわけですね。これは、スペインのアストリアル地方で現地のフォレストキーパー、森林組合の組合長のベガさんに案内していただいた時の写真です。

イチローズモルトセミナー アメリカンオークスパニッシュオークの森なんですが、非常に面白いところはアメリカンオークも植林してるんですね。ですから、同じ森で2種類のオークが見られるんですが、ご覧のように右のアメリカンオークは非常にまっすぐに育ちます。

イチローズモルトセミナー スパニッシュオークところが左がスパニッシュオークでして、ご覧の通り、でこぼこしていて表面がまっすぐじゃない。ねじれもあったりして、材にするには非常に時間がかかるんですね。

アメリカンオークでだいたい40〜50年。早いといわれていても非常に時間がかかるんですけども、スパニッシュオークにいたっては90〜100年くらいの時間がかかるといわれております。

皆さんが飲まれている10年物のウイスキーは、ひょっとしたら年以上の時間がないと造れない。そういう飲み物がウイスキーなんじゃないかと思います。

イチローズモルトセミナー ブラウン・フォーマン社 そして、その材を樽屋さんが組み立てて樽にしてくれるわけなんです。

これは先程のバーボンの樽を調達した時に行った新樽の会社です。

さかのぼれば、ここで樽が作られているわけです。

ここは、ブラウン・フォーマンと言う会社ですね。

昔のブルーグラス、クーパレッジです。

イチローズモルトセミナー 樽を製造中こんな感じでかがみ板を作り、材を組み立て中身をシャーリングすると。

そして、そこにかがみ板を入れる溝を掘って、鏡板も内側を焼きます。

そして、それを最終的にはめ込んでいくという風に作っていきます。

イチローズモルトセミナー 完成間近の樽

ちなみに、ここの生産量は一日2000樽だそうです。

缶ビールかなんかをワーッ!と造っているかのように大量生産しています。

イチローズモルトセミナー スペインのクーパレッジの作業風景イチローズモルトセミナー 手作業で樽を造るスペインのクーパレッジ

そして、スペインのクーパレッジではもうちょっと手作りな感じで作っております。一日の生産量も非常に少なくて、ここで50 〜60本といってました。

イチローズモルトセミナー スペインのクーパレッジで造られた樽

これが出荷する直前です。

イチローズモルトセミナー ジャパニーズオーク

そして、ジャパニーズオーク。

実は、ジャパニーズオークというと日本人にとって、最も近しいイメージがありますけども、高級家具に使われていたりもするので、うちの貯蔵庫の中で一番高価な樽はジャパニーズオークになります。

イチローズモルトセミナー 旭川の入札会場実際に買い付けているのは北海道の旭川です。こういった市場があるんですね。材を選んで入札をして、落札されますと、材木やさんに運んで、まずは半年ほどは外に置いておいて丸太の状態で乾燥させます。こういった風雪にさらして乾燥させていくんですが、その後皮をはいで、スプリッターで材木に切り分けていきます。そして、その後、井桁上に組んで6ヶ月から2年くらい自然乾燥させて樽屋さんに運んで樽にしてもらいます。

イチローズモルトセミナー 現役最高齢の樽職人 斉藤社長この方は、マルエツ用樽の斉藤社長という日本で最高齢の現役の職人さんですね。もう80歳超えてるんですけども、まだ、現役で樽つくりをしてくれているという方です。

こういっちゃなんですが、すごいご高齢なんですよ。

昔のように樽がジャンジャン売れているといったような状況ではないらしくて、後継者の問題があるとおっしゃってました。

イチローズモルトセミナー 樽作りに挑戦!では、

「せめて、われわれも樽の修理くらいはできるようになりたいから、弟子入りさせてください」

とお話しましたところ

「そりゃいいね。じゃ、技術教えるからさ。」

いうことで今年の1月に当社のスタッフと行って樽作りを勉強させていただきました。

もちろん、作った樽は、全部買い取らなきゃいけないんですけどね。

イチローズモルトセミナー 1樽分の木材を並べたら

こういった製剤で材を削り込んでいって、これがちょうど1樽分の長さなんですけどもね。

こういったところに並べていきます。

イチローズモルトセミナー 組み立てた樽それでこういう風に組み立てたものの中を焼いていくわけなんですね。

イチローズモルトセミナー 樽の中に焼きを入れるこういったプレスで形をつくっていきます。熱源は歯切れのオーク材を使っています。

中をワーッ!と焼くんですけども、ものすごい熱いんですね。

イチローズモルトセミナー 誰でもこんな形相に!

本当にこんな形相になっちゃいますよ。

イチローズモルトセミナー たがを縮めるそして、箍を締めていってかがみ板を組み立てていくんですが、日本の樽作りの場合にはがまの茎を使って漏れ留め、パッキンにしています。

イチローズモルトセミナー がまの茎を使ってパッキンこう締めていって樽の出来上がりです。

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イチローズモルトセミナー★我々のやっていること

イチローズモルトセミナー

本日は私どもがやっていることをざっとご説明させていただきました。

最後にちょっと自分たちがやっていることを宮沢賢治風に文章にしてみたんですけどもね。(笑)

「雨にも負けず、風にも負けず・・・」って、最初につけてもらってもいいんですけども(笑)

イチローズモルトセミナー 自らやります

『麦を育てる農家に感謝し、

農作業を手伝い、

森に足を運び、森を守る人の話に感動し、

樽材を選び、

丁寧に樽を組み立てる樽職人に頭を下げる。

イチローズモルトセミナー 人力でやりましたモルトスターの技術に驚き、粉砕比率に苦労し、

発酵がうまくいくか心配ではらはらし、

蒸留では毎日カットポイントの違いになぜだろうと頭をひねる。

イチローズモルトセミナー 樽出しの試飲中よさそうな樽があると聞けば、

買い付けに遠くまで出かけ、

熟成庫の樽に話しかけてみる。

イチローズモルトセミナー 誰でもこんな形相に!テイスティングの時には飲み手の顔を思い浮かべて、

特別なことは何もせず、

当たり前のことを繰り返す。

イチローズモルトセミナー スコットランドにてウイスキー以外のことは何も知らない馬鹿だといわれることに喜びを感じて生きている」

こういった連中が作った秩父蒸留所のシングルモルト、来年で3年目を迎えます。

そうしますと、本格的に世界的にウイスキーと認めていただけるような熟成年数になります。

また、ぜひ、そちらのほうも皆さんと一緒に飲めればなあと思っております。ウイスキーのビジネスと言うのは非常に時間のかかる長い勝負です。ぜひ、ここにいらっしゃる皆さんと末永いお付き合いができればなあと思っております。

それでは、どうも今日はありがとうございました。

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スリーリバーズ・大熊氏来社!直接テイスティング講義<その2>

新進気鋭のインポーター『スリーリバーズ』の大熊氏が来社!テイスティングしながら直接ご説明いただいたレポートの第2弾!!前回は、カルバドスの生産者、デュポンのテイスティング途中でした。(中途半端なところで終わっていてすみません!!)

デュポンの途中から・・・

TSUZAKIレポート 大熊さん来社

 (店長 以下(店) ) 旨みがある感じでアフターがすごいおいしいですね。

(大熊 以下 (大) ) 思ったより結構ドライなんですけど、これもまたデュポンの特徴なんですね。 で、結構つよいんですよね。

  (店) 舌に染み込むような感じですね。

デュポンの40年を飲んで・・・)

  (店) 全然違う!!

(大) 30年と40年で全然違いますね。ジョイントでやってる1969なんかはいいですよ。今日持ってきたかったんですけど、東京で展示会やってて、そっちに前野が持って行きたいっていうんで、持ってこなかったんですよ。前回は1967を180本限定でやって初っ端で60本くらい出て、ちょうど一年くらいでなくなりましたね。

デュポンは幅広いラインナップなので、手頃な物から高級路線まで使いやすいと思うんですよね。

TSUZAKIレポート 大熊さん来社

息子さんの代になってからカスクストレングスとか長期熟成もリリースするようになって、1969も小樽に移して保管してあったのを無理言って分けてもらったものなんですよ。

向こう行ったときにサンプル飲んで「これはもう売りたくないんだよね。」なんて言ってたのを「67がなくなっちゃたので同じ様な樽ある?」て聞いたら出してきてくれて。

  (店) すごいですね。そんなストックがあるなんて。貴重ですよね。

(大) ほんっと貴重です!今こうした30年とか40年の物、60年代のシングルヴィンテージってなかなか出てこないんですよ。デュポンはそういう樽も持ってて、取っておきたいといってたのを譲ってもらってボトリングしたものです。


お次は当店でも取扱を始めたタリバーディン

TSUZAKIレポート 大熊さん来社

(大) つぎはタリバーディンを3種類。93がバーボンとホグスヘッド、88がホグスヘッドとシェリー樽、赤いラベルのがシェリー樽です。今年からちょっと力入れて売っていこうかなと思ってるんですよ。向こうの人に「何とか売ってくれないか?」っていわれて「じゃあ、ちょっとやってみるね。」とはいったものの、なかなか厳しいですね。

  (店) 今は、ブランド企業がガンガン行ってるんで、格差が広がってる感じがしますよね。でも、ヴーヴクリコもグレンマレイ売っちゃうみたいですね。「なんだ!育てるつもりはないんだ。」ってがっかりきちゃいますよね。えぐいなあと思って。

(大) ほんとその通りですよね。
そういえば、タリバーディンは今度マガジンライブに来たんですよ。「ぜひマガジンライヴ行きたい!」って。

TSUZAKIレポート 大熊さん来社 タリバーディン93

  (店) タリバーディン自体は独立系?一社一蒸留所なんですか?

(大) 完全に独立系です。93年に4人がプライベートで買ったんですよ。それまでは停止されてたんです。操業停止していたのをストックと蒸留所をそのまま買って2004年から新たに始めたんです。まだ新しく蒸留したものはリリースされていないんですけど、それまでのストックでこうやってリリースしてるんですよ。

  (店) へえ!すごいですね。ちなみに国別に言うとどこらへんに輸出してるんですか?

(大) イギリス国内はもちろん、ヨーロッパで3〜4カ国、アメリカにも輸出してるみたいですね。

  (店) それじゃあ、日本はまだまだこれからなんですね。

(大) そうですね。実はタリバーディンの方から「扱ってくれないか?」って言って来たんですよ。なんか日本の大きいインポーターに声かけたけど全部振られて最後行き着いたのがウチだったみたいで。

  (店) そうなんですか?!でもそれってなんか運命的ですよね。

TSUZAKIレポート 大熊さん来社

(大) 初めはウチも断ったんですよ。2人でやってる会社だからオフィシャルやっても売る自信ないし売れないよって。でも、それでもいいっていうんですよ。そこまでいうならって扱いだしたんですけど、長期熟成の樽とかストックの中からいい樽が出てきて、そればっかり売ってるのも申し訳ないからって買ったんですよ。

  (店) へえ。(一口飲んでみて)あ〜!これ米ですね。米をすごい感じます。

(大) ちょっと違うでしょ?ハイランドっていってもきわめてローランドに近いんですよ。

  (店) ローズバンクなんかよりはもっと米っぽいですね。

(大) 軽い感じなんですけど、モルト初心者にはうってつけだと思うんですよ。それにローランドの蒸留所が少ないし、いいと思うんですよ。

  (店) 熟成させた米焼酎みたいな香りですね。あ!精米所だ!精米所の香りがする!!

  (店長、テンションがあがり、精米所の香りについて熱く語り始める・・・。最後には近くにあるコイン精米機に連れて行くと一方的に約束。)

TSUZAKIレポート 大熊さん来社 タリバーディン88

  (店) 88もやっぱり米のニュアンスありますね。

(大) これボトリングが最近なんですけど14年だし、そう考えると割と安いんですよ。ここ、エイジング表記がしてないんです。さらにシングルヴィンテージですね。

  (店) なるほど、手がかかってますよね。何年で出しちゃったほうが楽は楽ですよね。

(大) 熟成年数12年なら12年で出しちゃえばいいんでしょうけど、ここはヴィンテージにこだわるっていって表記しないんですよね。

  (店) これはもっと売れていいお酒ですね。

(大) ウチもおととしまではやってたけど全然持たなかったんですよ。「ああ、全然努力してない。」と思って今年からテイスティングの時はちゃんと持ってくようになったんですよ。そしたら売れ出しましたね。品揃えとして50種類くらいのモルトもってるとこならタリバーディンもその中にはいっててもいいと思うんですよね。

TSUZAKIレポート 大熊さん来社

  (店) そうですね。バーにも定番としてタリバーディンは置いておかなきゃっていわれるようにしたいですね。これだけ値段も安いし、味がこんなにいいんだから。ネームバリューだけなら厳しいかもしれませんけど、魅力的なお酒ですね。これ、有名蒸留所だったらこの×2ですよね。

(大) ヨーロッパでもそれほど売上って伸び悩んでるんですか?

(大) 苦戦してますね。初心者4人で始めたからですね。厳しいみたいですけどやる気はあるし、頑張ってますね。

  (店) シリアルだけど、もたついたような甘さはないですよね。

(大) フィニッシュなんですよね。4年くらいっていってたかな?彼らが始めてから「ちょっとシェリー樽に移してみたんだ」とかいってたから。

  (店) 結構長いんですね。

(大) これが蒸留所のデータです。

(フムフム。みながらちょっと雑談。原料の麦についての話になる。ああだこうだとちょっと話した後本題に戻る。)

  (店) それにしてもタリバーディンって、面白いですね。ほんとにローランドみたいなかんじですよね。

(大) 味わいはローランドですよね。


タリバーディンの次はアイラへ突入!

TSUZAKIレポート 大熊さん来社

で、これがシックスアイルですね。若干のピート香が楽しめます。6個の島のモルトが入ってます。

  (店) やわらかい!でもしっかりピーとがきいて。

(大) バランスいいですよね。海外の雑誌とかでバッテッド部門でナンバーワンに輝いたりしてるんですよ。やわらかくて飲みやすくて、奥にちょっとピート香もあって。


ジムマーレイが『わたしの人生で出会った最もすばらしいスタンダードモルトだ』っていってるんです。初心者でも楽しめるかなと。ちょっとしたピートでね。


その奥にあるのは『スモークヘッド』で、ピートがガツッ!ときいてます。

ヴーヴクリコにアードベッグが変わったじゃないですか?(※ヴーヴクリコジャパンは、もう解散してしまいましたね。)それからですね。売れ出したの。

  (店) そうなんですか?

TSUZAKIレポート 大熊さん来社

(大) ヴーヴクリコさんって、取引してる酒屋さん少ないじゃないですか。一県一店くらいにしか考えてないみたいで。アードベッグはモルトやってる店は絶対正規いれたいですよね。

  (店) だって、限定物多いじゃないですか。

(大) それで「なんとか誘導してよ?」ってお客さんに言われちゃうんです。それでベリーヤングとかスティルヤングとかいれたんですよね。スモークヘッドもそんな理由で安いから売れ出したんです。

  (店) これ、イアンマックロードってアードベッグ蒸留所から樽買ってるんですか?>

(大) マックロードってブレンドも作ってるじゃないですか?昔からブレンド作ってるとこって契約があって、毎年蒸留所が作った物がバルクで来るんですよ。

  (店) 買う権利があるわけなんですね。

大) そうです。アードベッグ蒸留所もバルクで売れちゃえば魅力ですよね。そういうところが何社かあってそのうちの1社なんです。厳しくなって『アードベッグ』という名前で売るなと。それでも毎年買わなきゃいけないんで、「スモークヘッド」というブランドを作って、『アードベッグ』という名前をかくして売ってるわけなんです。

TSUZAKIレポート 大熊さん来社

  (店) でも、これ、わかりますよね。

(大) 飲めばですね。アイラって蒸留所が7つしかないから、この乳酸っぽい感じとラフロイグでもないラガヴーリンでもない・・・てなると。

ウチは、こんなの書いちゃってますけどね。「フランスジョン」って。そろそろ消さなきゃだめなんですけど。でも口頭では言っちゃってますけどね。平均6年くらいなんですけど、骨太なんですよね。

  (店) なんか長熟だからいいっていう先入観ってだいぶなくなってきましたよね。

(大) そういう意味ではこれは買いやすい価格かなと思いますね。

  (ここでちょっと雑談。ウイスキーマガジンでもラム特集が組まれていることに触れ、世界的にラムがきてるんではないかという話や大分や九州のローカルな話をツラツラと。)


店長、大熊さんとツーショット撮影。その後、撮影させてもらいながらおしゃべり。

TSUZAKIレポート 大熊さん来社

 (店) 大熊さんはもともとお酒はお好きだったんですか?

(大) 大好きです。

  (店) 若いころから?

(大) ええ。学生の頃、バーでバイトしてて、卒業してそのままインポーターに入社したんですよ。6年間修行して、独立して今年6年目になりますね。

  (店) バーテンダーさんになろうとは思わなかったんですか?

(大) 考えましたね。すごい迷ったんですよ。インポーターになるか、バーテンダーになるか。大学も卒業したことだし、違う世界を見てみようと思ってインポーターになろうと思ったんですよ。でも、いずれやりたいですけどね。

TSUZAKIレポート 大熊さん来社

  (店) 実は、今日お話してすごくバーテンダーが合いそうな気がして。「マスター!」っていいそうになりましたもん。「あれ?ここバーだったっけ?」って思いました。

(大) 実際、やってみたいですけどね。
でも、インポーターしながらだとバーテンダーさんのライバルになっちゃうじゃないですか。だから、やるとしたらスリーリバーズをやめてからか趣味でするくらいですかね。

  (店) だったら、FOR プロフェッショナル にしたらどうですか?有料試飲できるようにするんですよ。「この曜日とこの曜日しかやらないよ」ってして、プロか酒販店限定にして。一律1000円とかにしちゃって。テイスティングルームのバー版みたいな。

(大) それ面白いかもしれないですね。

  (店) 今日は本当にありがとうございました。

(大) こちらこそありがとうございました。

     (店長、大熊氏と昼食に出かける。)



大熊氏とのお付き合いは、弊社がハードリカーを本格的に扱い始めてから。当時、前職で弊社の担当だった方も指導を仰いだらしい。(その方は、今では数々のラベルデザインを手掛けていて、スリーリバーズのラベルもよく手掛けている。)初めてお会いしたのは、ウイスキーマガジンライヴに前職でブース出展していた時。当時からお酒に対する情熱と愛情を持った物腰の柔らかな方だった。実は、大熊氏とお会いするのは今回で3回目。2回目は、東京に行った際に、大熊氏のパートナー、スリーリバーズの前野氏と共に3人で飲んだ時。お会いした回数は少ないながらも電話でよくお話していたので、たったの3回だけしかお会いしていないのに、う〜んと仲良くしていただいている。


今回の来社は、熊本と大分に出張があり、「なかなか来る機会もないから」とこの山奥まで来てくれた。飛行機の時間まで少し余裕があったので、せっかくだからと昼食に誘った。ぜひ、久住高原の眺めを堪能してもらいたかったのだ。久住高原を見た大熊氏もやっぱりこう言った。


「すごい景色ですね。スコットランドみたいだ。」


不思議なことにハードリカーのインポーターさんは口を揃えて『スコットランドのようだ』といい、ワインのインポーターさんは『フランスみたいだ』という。それだけ日本離れした景色だということらしい。それがどんな景色なのかって。それは、皆様もぜひ、ご自分の目で確かめにきてみてほしい。


最後になってしまいましたが、大熊さん!九州のヘソまでわざわざお越しくださり、貴重なお時間を割いてくださいましてありがとうございました。今度はぜひ、奥様とのんびり休暇を楽しみにいらしてくださいね。


そして、最後までお読みいただいた皆様!スリーリバーズの魅力はこの方の魅力でもあります。
今後もスリーリバーズにご注目下さい。

◆ スリーリバーズ 大熊氏 直接テイスティング講義<その1>

スリーリバーズ・大熊氏来社!直接テイスティング講義<その1>

名テイスタートとして評価の高いスリーリバーズの大熊氏が「この先に本当に町があるんだろうか?」という孤独と不安と戦いながら弊社を訪問してくれました。その際にいくつかおすすめボトルをテイスティングさせていただいたので大熊氏とのやりとりをご紹介します。商品情報も含めぜひ参考にしていただきたい限りです。

まずは、コニャックから始めましょう!

大熊さん

(店長 以下(店) ) いきなりですが、この中で一番のおすすめは何ですか?

(大熊 以下(大) ) そうですね。一番というとやはりこれですね。「ラミオン・サボラン」。これは、コニャックとして行き着く味というか、みんな、どの生産者もこんな味を作るために苦労して、倉庫を二個にわけたり、ブレンドの技術を学んだり、小さなころから修行してがんばったりとかして、目指そうとする基本となる味ですね。

 (店) サボランのこの味が目標みたいな感じですか?

(大) そうですね。やっぱり系統が近いんですよ。ポールジローの35年とかもこんな味がするんですね。多少生産者によって違いが出てくるんですが、大きな枠としてはプロプレテールで作っている生産者というのは、35年とか40年とか熟成させた、こういう味わいを目標に商品を造っているという感じですね。 

 (店) では、早速いただいてみます。

大熊さん

(大) こういうのを覚えておくと、グランシャンパーニュの長期熟成の味って言うのが分かりやすくなると思います。

  (店) ありがとうございます。うわあ!開けただけでこの辺まで飛んできますね。ちょっとポールジローの35年とか長寿物に共通するニュアンスがありそうですね。

(大) 表現するならエレガントですね。エレガントコニャック。 

  (店) なるほど。スパイスとかも感じますね。青りんごみたいな香りもあるし、いろいろなフルーツが出てくる感じです。

(大) 複雑ですよね。

  (店) 甘いけど砂糖の甘さではないですよね。

(大) フルーツの甘さと熟成から来るものですね。最初4ヶ月から6ヶ月新樽に入れるんです。でも10ヶ月とか入れちゃうと樽の味が出すぎちゃうんで別の樽に移し変えるんですよ。

  (店) それも手間ですよね。

(大) だから、この味を作れる生産者は少ないんです。詳しくは、この資料をご覧ください。結構詳しい情報が載ってますんで。むこうのコニャック協会の方から頂いた資料なんですが、めちゃくちゃよくできてるんですよ。ぜひ、使ってください。

   (店) ありがとうございます。

     (しばし、資料を見ながら樽のことなどを話す)

大熊さん

(大) ラミオン・サボランが持ってる畑って言うのが本当に一等地で、めちゃくちゃ手入れの行き届いた畑なんですよ。

   (店) そういうところが経営苦しいって言うのはさびしいですね。

(大) そうなんですよ。寂しいですよね。もっと古い樽も持ってるんで、それを売ってしまえば儲かりはするんですが、ここの考え方としては、これを造るために古い樽からも少しブレンドするんで、結局それを使っちゃうと百年先もこの味が出せないと。百年先までこの味を残して生きたい、ということで生産量も増やさないし、古い樽も売らないんです。

   (店) すごい飲み手のこと考えてますよね。一部のお金持ちが高いお金出して買うという部類じゃないですよね。愛好好家がバーで普通に飲めるみたいなお酒を造り続けたい!っていう思いがあるということですよね。

わあ!これ樽の香りも程よくて、絶妙ですね。

(大) どんどん開いていきますよ。

   (店) すごい!!ふー!

大熊さん

(大) 次は、この10年をちょっと。これはもっとフレッシュなブドウな感じですね。恋沼さんが言うには、10年くらい若いのだと、えぐ味が出ちゃうのが多いらしいんですよ。グランドシャンパーニュって。それをうまく作ってるって。

   (店) 青ブドウのすごくキリッとした感じですね。ゴクッと飲めちゃう。溌溂とした感じですね。あんまり度数を感じない。

(大) アルコールが刺さないんですよね。

   (店) これだけ単体で飲んだら、それなりに熟成感がありますよね。

(大) そうなんですよ。うまーく作ってるんですよ。10、20、35、45とやってるんですけど、やっぱり35年が一番すごいんですよね。取っ掛かり的には10年もいいかな、と。値段的にも売りやすい価格は、ここら辺だと思うんで。

   (店) 確かに生産者元詰めのグランドシャンパーニュのコニャックの入り口みたいな。こんなブランデー、コニャックがあるんだ!というのを広めるにはいいですね。

(大) プロプレテールコニャックで、特に、ラニオンは、エレガントコニャックって言葉をキーワードにすればおもしろいかな、と思いますね。


では、つぎなるオススメは?

大熊さん

(大) 続いては、「ラ・フェイバリット」です。これもマルティニーク島の長期熟成のラムの典型という言い方も変ですけど、マルティニーク島のラムをうまく熟成させるとこうなる、ていうものですね。古いマルティニーク島のラムってないんですよね。トロワは火事になっちゃいましたし、ほかのは結構若いのが多いんですけど。

   (店) ラムって「天使の分け前」がすごい多いから長熟するとほとんどなくなっちゃうんですよね。

(大) そうなんですよ。乾燥して気温も高いんで、スコットランドの4倍熟成が早いんですよ。

   (店) 残らなくなりますよね。熟成させてたら。

(大) これもう、ラムの香りじゃないんですよね。スパイシーな香りでリキュールなの?って感じです。

   (店) すごい!ほんとにスパイス!ですね。

(大) カレー粉じゃないけど、それくらいスパイシーな香りがしますね。

   (店) ターメリックみたいな香りもしますね。これラムじゃないですね。

大熊さん

(大) ラムってやっぱり甘ったるい感じのものが多いじゃないですか。でもマルティニークのはぜんぜん違うんですよ。造り方もアグリコールなんで違うんですけど。

    (店) ボディは結構軽めで、でも、味としては、すごい複雑で、なんとも形容しがたい感じですね。

(大) 繊細なんですよ。まったりとしたという感じよりは、繊細でエレガントな味なんですよね。繊細でアフターも綺麗な感じがしますよね。で、スパイシーさを感じさせるんです。

   (店) これは、だいたいどれくらいの熟成年数なんですか?

(大) 7、15、30。ウチ的には平均20年オーバーといってるんですが、古酒もすごい入ってるんですね。

   (店) そうじゃないと、こんな味にはならないですよね。

(大) ならないですね。これ4年物なんですけど、結構いけるんですよ。

   (店) そっか、4倍の速度で熟成が進むと考えれる16年ですもんね。あ、こちらもやっぱり先程と通じるニュアンスがありますね。

(大) 結構パンチは先程のよりありますけど、たぶん熟成していったらこうなりますっていう同じニュアンスがありますね。

   (店) このスパイシーさは生産者の特徴なんですか?

(大) そうですね。生産者の特徴も非常に大きいですが、マルティニーク島の平均的なものに関してもこういった感じのニュアンスはありますね。それの強いタイプです。マルティニーク島のラムって、アグリコールで造ってるんでラムというよりブランデーという感じ。

   (店) ああ、それわかります。フレンチオークで熟成させたラムって、ブランデーかな?と思う瞬間ってありますよね。

(大) マルティニークもフランスの海外県なので、そういうのも影響しちゃうのかな、って思います。フランスっぽい商品になっている気がしますね。 

   (店) そういえば、もともとマルティニークにある3本の川も『スリーリバーズ』ですよね。トロワリピエールも。

(大) それ、よく言われます。「トロワからとったの?」って。うちはサザエさんの三河屋です。(笑) 

 大熊さん  (店) 僕、いっつも裏ラベル見ながら、アフロの三河屋さんいつ出てくるのかな?てすっごい探してるんですけど、ないですよね。あれ、100枚に1枚位、紛れ込ませてもらえませんか?レアボトルで高く売ろうと思ってるんですけど!

(大) 〇〇に言ってね、作ってもらおうと思ってるんですけど。ここら辺のデザインやっつてもらってるから。

   (店) プレミアボトルにちょこっと紛れ込ませて頂けるとうれしいな。

大熊さん(大) ピースサインしてるの知ってます?

   (店) えっ!そうなんですか!知らないです。

(大) ライフの初っ端とかVサインです。パフュームのボウモアの派手なラベルは謝ってるんですよ。派手すぎてごめんなさいって。

   (店) えー!そうなんですかあ!!全部売っちゃったボトルだあ。

(大) 何気に細かいことやってんですよ。意外と芸細かくやってんです。こう見えて。

   (店) 今度からしっかり見ときます。



カルバドス生産者、ドメーヌ・デュポンに突入!

大熊さん

(大) 同じくプロプレテールを作ってるドメーヌ・デュポンですね。ここはカルバドスです。

ここの蔵には、おととし新婚旅行もかねてカミさんと行って来たんですけど、すっごい一生懸命がんばってて。先代の社長さんが居るんですけど、息子さんが自分の代になってやってて、技術革新もしっかりとして、樽とかもいろいろな樽を使ってやったりとか、新樽を使ったりとか。営業力がすごくあって、ミシュランの三ツ星レストランの半数以上がオンリストしてるんですよ。カルバドスのコーナーで。それに、全部、リンゴも自社畑で作って、自社のスタッフで刈り取りしてます。

カルバドスに使うリンゴってどんなの?って思うと思うんですが、実際には10種類くらい作ってるんですよ。ゴルフボールよりは少し大きいくらいのりんごなんです。

   (店) そうなんですか?そんなに小さいんですか?

(大) 日本の普通のリンゴよりは小さいんです。酸味のあるリンゴとか、甘みのあるリンゴとか、何種類か作って、それを収穫して、カルバドスとして出してるんですけど、デュポンはシードルも造ってるんですね。聞いてみると、カルバドスの蔵でシードルとカルバドスの両方を作っているところが多いと。やっぱりシードルを蒸留すればカルバドスになるんで。

大熊さん

イギリスでサイダーってあるじゃないですか?あのサイダーとシードルって全然味が違うんですね。品質も違うんですが、イギリスのサイダーは、だめになっちゃったリンゴとかを使うんですよ。ぐちゃぐちゃなリンゴとかを使ってやるんで、安くできるんですね。デイリーワインとグランヴァンまでは言いすぎですが、ちょっとした高級ワインくらいの違いはありますね。


たとえば、ストロングボウサイダーを造っているところのアップルブランデーって、結構エグいじゃないですか。果肉とかバーンと入っちゃって。カルバドスは、ペイドージュって地方で、AOCにそって作られているんですね。そんな中でもデュポンとアドレアン・カミュは2大巨頭って言われてるんですよね。

では、VSOPからどうぞ!

   (店) いい香りですね。カルバドスって絶対固定ファンがついてますよね。うちは品揃えが広がらないままですけど。

大熊さん

(大) ブラー、クールドリヨン、ブルイユとかになっちゃいますよね。デュポンとかマルティニークは今年に入ってから売れ始めましたね。

ボトラーズのモルトウイスキーが色々と出すぎちゃって、どんどん売上が落ちていったんですよ、うちなんかは。その代わり、うちのオリジナルとか、これは旨い!って言ったもんに関しては売れるんですよ。だから、みんな選んでるんですよね。


前は、新しいボトラーズを出せばとりあえず買ってみる、って感じだったんですけど、そういう時代も去年くらいから終わってきたんで、ボトラーズの量を旨いもの以外は減らして、こういうのを買ったりだとかという流れになってきてはいますね。

<つづく> 

◆ スリーリバーズ 大熊氏 直接テイスティング講義 <その2>

ポール・ジロー エヴォリューション・ツアー2009★私のコニャック造りを教えましょう!

ポールジローセミナー ジャンプ!

2009年10月 二度目の来日となるポールジロー氏によるセミナーが、ジャパンインポ−トシステム社による主催で東京、大阪、福岡の3ヶ所で開催された。

プロフェッショナル限定のセミナーながら参加者は延べ700人に及びその高い人気と関心の高さが伺えました。

会場ではコニャックの熟成による味わいの進化を貴重な古酒やまだ製品化されていないビンテージのサンプルをポールジロー氏から直接セミナーを受けながらテイスティングしました。

そのセミナーでのポールジロー氏の講演内容の要約を、同氏の蔵や会場での写真と併せてご用意させていただきました。

ポールジロー氏の熱い思いとこだわりを皆様へお伝えする一助になれば幸いです。

ポールジローセミナー 講演

みなさんこんにちは!

ようこそ、このセミナーにご参加いただいてありがとうございます。私はポール・ジローです。

私は2度目の来日ができ、皆様とこうしてお目にかかる事ができて本当にうれしいです。

今年は2年に一度のヴィネスポもあり、なにかと慌しい年でした。準備を進めながらも時には写真でご覧の通りセラーの樽から樽へ飛び回りながら頑張りました。

ポールジローセミナー ジャンプ!私は恥ずかしながら仕事を進めるのが少し遅いため、ジャパンインポートシステム社の方からも随分せかされながら準備を進めてどうにか来日できました(笑)。

では、まず私のコニャック作りについて大まかに説明しましょう。

ポールジローセミナー ブドウ畑この写真は私の畑のものです。グランシャンパーニュ(以下GC)に位置しております。

このGCは最高品質のコニャックを作るうえで必要とされる繊細なアロマや複雑さなど要素を葡萄にあたえる最も適した地区といわれています。

このような地区に畑を持つことは非常に幸運だなあとはいつも思うのですが・・・。


あえて一点だけ難点を挙げるとすれば熟成までに非常に時間がかかるということくらいですね。そういった意味ではわれわれ造り手には大きな忍耐が求められる地区でもあるのです。

さて、皆さんは通常コニャックを飲む場合は、瓶につめられ最終的に製品化されたものということにはなるのですけども、私の場合は瓶詰めされるまでに携わっているわけです。私から見た場合、やはり味わいを決める最も重要な要素は葡萄の出来次第だと実感しています。ですから一年中とにかく畑に出ることで葡萄の生育を注意深く見守っているのです。

ポールジローセミナー ぶどう肝心な「葡萄の品質をいかに高めていくのか」ということですが、これはあくまで自然が導く方向にそって育てていくということに尽きるのです。我々が最終的にこのような味わいが欲しいからといって自然に逆らうような、強引な栽培方法を採ることはないのです。


あくまで自然の中での流れにまかせ雨が多ければ多いなりに、日照が多ければ多いなりに、その与えられた気候のなかで無理なく自然に寄り添うような気持ちで栽培に取り組んでいるのです。

ポールジローセミナー ジロー氏の笑顔また、栽培中に良いもの育てるということも重要なのですが最高の品質のコニャックを作るには収穫も非常に重要です。


私達は全て手摘みでおこないます。これはとにかく手間がかかりますので現在のコニャックの造り手では非常に珍しいのではないでしょうか。


しかし一年間手塩にかけて育てた葡萄が(機械による)荒っぽい収穫では傷ついてしまいます。そんなブドウが混ざってしまえば、その一年間の栽培の労苦が一瞬で水泡に帰してしまいますので、愚直に手摘みにこだわっているのです。

ポールジローセミナー 搾汁機その丁寧に収穫した葡萄は写真に写っている搾汁機でジュースにしていくのですが、この搾汁機も空気圧でバルーンを膨らまして非常にソフトに搾るタイプなのです。

ちょうど手のひらの中で優し果実をつぶすようなイメージです。二つの大きなバルーンが膨らむことでゆっくりと葡萄をつぶしジュースを搾り取ってゆきます。このような方法で丁寧につくっているので皆様にそのままお楽しみいただけるような美味しいジュースができるのです。

先ほどあくまで自然の中にとけこんでいるように作っていると言いましたが、2007年、2008年はやや葡萄の栽培にはやや難しい年でした。その状況下でもでベストを尽くしどうにか納得のいくクオリティの高いぶどうを育てることができました。

ちなみに今年2009年は今のところ最高に良い気候です。おそらくこのままいけばすばらしいジュースをお届けできるのではと期待しています。

ポールジローセミナー 蒸留器そのように丁寧に搾ったジュースはもちろん皮や種は一切破砕混入しませんので青臭さや苦味の無いクリーンな味わいになります。このジュースを発酵させワインを造りそのワインを蒸留してコニャックを造っていきます。

その蒸留は基本的には冬の間に行います。


具体的には10月から11月に収穫した葡萄は2月までに発酵させてワインをつくります。このワインは2月から3月に蒸留します。コニャックの法律では3月31日までにその年行う全ての蒸留を終えることが義務付けられておりますので、毎年そのタイミングを計りながら全ての作業を進めていきます。

ポールジローセミナー セラー 外観そしていよいよ蒸留についてですが、この作業が一年間栽培から収穫、醸造と苦労してきた作業の仕上げであり、コニャックとしていかなるものができるかが決まるわけで、その成果が問われる瞬間でもありますので、とても緊張する瞬間なのです。

でもとても好きな瞬間でもあります(笑)。

ちなみに70から72度のコニャック原酒1Lをつくるのに9Lのワインが必要です。


★ セラーの中へご案内します!  ★ 8ビンテージをテイスティング

ポール・ジロー エヴォリューション・ツアー2009★セラーの中へご案内します!

この蒸留した原酒は熟成樽に入れて熟成していくわけですが、本日擬似的にではありますが皆様をセラーにご案内したいと思います。

ポールジローセミナー セラー扉開ける私は本日お持ちしたビンテージはもちろん全ての樽をこのトペットという道具を用いてサンプリングしてテイスティングを行っております。皆様もこのトペットを手にしたような気持ちでご覧下さい。

ポールジローセミナー セラー扉さあ、いまドアを開けて皆様をセラーの中へお連れしました。

まずはこのセラーの特徴を皆様にお伝えしましょう!

ポールジローセミナー セラー内観

私は現在4つのセラーをもっております。
そのセラーは森の入り口にたっておりまして、
非常に湿度が高いのが特徴です。

理由としては森にふった雨水を木の根と土壌がが保水しており、まわりにゆっくりと染み出してゆくのです。
その水は小川となり私のセラーの中も流れています。

また、セラーの床は露地でその上に樽を置いています。その土壌は、粘土質で非常に多くの水分を保持することができるのです。常に床面は水分があり雨の多い時期は床に水溜りができるほどなのです。この水分によってセラーの室内の湿度は非常に高く保たれておりこの湿度がコニャックの熟成に非常に重要な役割を果たしているのです。


高い湿度のセラーでの熟成は、甘さや滑らかさコニャックにもたらします。逆に乾燥したセラーではドライさやスパイスのつよい要素をもたらします。

ポールジローセミナー 貯蔵中の樽たちもちろん、この環境は私が望んで造り込まれた環境ではないのです。
あくまで自然な湧き水が小川をつくりセラー内を流れ出し、結果的に高い湿度となったのです。この高い湿度のおかげで熟成も早く進むのです。


また、この湿度によって度数が早く落ちます。15年または25年の熟成で45度前後まで下がります。
基本的には私どもがリリースする長期熟成のボトルは加水は一切行いません。

ポールジローセミナー セラー内地面この湿度の高さを示すものとして、セラーの中に生えたきのこの写真をご覧下さい。
きのこが生えるほど高い湿度なのです。

実は、セラーに生えるこのきのこは、葡萄の栽培に係わるサインを出してくれています。

このきのこは新月の3日ほど前に生えてくることが多いのですが、このセラーの中きのこが生えるとその数日後にはブドウ畑に「ミルリュー」というきのこが生えることが多いのです。
「ミルリュー」とは葡萄にとってはあまりありがたくない悪さをするという言わば「葡萄の敵」なのです。


ポールジローセミナー セラー内に生えたキノコセラーの中にきのこが生えたら天候や葡萄の状態に注意しながら葡萄の木に銅溶液をとかした液体を散布するなどして病害の予防に努めます。

よりよい葡萄をつくるため自然の中に溶け込んで栽培しておりますので、このような自然のサインに目を凝らしながら作業を進めているのです。

これはあくまでも今までの経験に基づいて自然の変化をキャッチする一例ではありますが、まあ、基本的にはすべての作業を経験と観察に基づいて進めていくことにしています。私自身の経験はもちろん大きく反映しますが、私の父や祖父から受け継いだ方法も基本として実践しております。

ポールジローセミナー セラー内でポーズをとるジロー氏

★ 私のコニャック造りを教えましょう!  ★ 8ビンテージをテイスティング!

ポール・ジロー エヴォリューションツアー2009★8ビンテージをテイスティング

ポールジローセミナー サンプルがズラリ! では、ここから実際に皆様にサンプルをお試しいただきたいと思います。


これだけのサンプルの数をそろえましたのは、

皆様にエボリューション(進化)を体感していただきたかったからに他なりません。

ポールジローセミナー 講演中この後いろいろなビンテージをお試しいただくわけですが大まかなテイスティングの指針としてコニャックの熟成は三段階に分類することができるということをお伝えします。


まず若い物はフローラル(花)のかおり、特にポール・ジローでは、スミレのような香りを感じていただけるかとおもいます。

フローラルなかおりは熟成が進みますとフルーツのこってりとした味わいへと変化していきます。

更に熟成が進みますとスパイスへと変化してゆきます。

この三つの段階の変化、どの段階で次のアロマがでてくるかというところに気をつけながらお楽しみいただければとおもいます。


ポールジローセミナー セラー内でテイスティング中のジロー氏また、度数について申し上げますと、最初の3つのビンテージ(2000、1998、1995)はまだまだ度数が高いので、そのあとのカスクストレングスのビンテージの度数に合わせて45度から48度にまで加水をしております。


ほぼ同じ度数とすることによって純粋に熟成による変化を体感していただけるものとおもいます。1986年以前のビンテージはすべてカスクストレングスでお持ちしておりますが、これは自然と45度前後まで下がる熟成期間はへております。

ポールジローセミナー サンプル2000では先ず「2000年」からお試しいただきます。まだまだ若いのでアルコールを強く感じるのではないかと思います。ただその強い香りの中にもポールジローの特徴であるスミレやイチハツの花の香りを感じ取っていただけるのではないでしょうか。



ポールジローセミナー サンプル1998次のサンプルは1998年です。ご存知のお方も多いかと思いますが、以前、私は通常栽培と異なるビオディナミ農法を一部の畑で試みたことがあります。

このビオディナミのボトルが昨年JIS限定ボトルでリリースされましたが、今回のサンプルは、ビオディナミではなく通常の栽培の葡萄で仕込まれたボトルです。もし、ビオディナミも飲まれた方はその違いにも注目されてみてはいかがでしょうか。


また、本日お持ちしたサンプルは2009年7月の同時期にボトリングを行いました。よって熟成期間は純粋にビンテージに応じて長くなっています。先ほどのサンプルとわずか2年の熟成年数の違いではありますがその違いは明らかで、熟成感が味わいにでて柔らかくなっているのがお分かりいただけるかと思います。



ポールジローセミナー サンプル1995では1995年に移ってみましょう。

この1995はそのポテンシャルを見た際に早く熟成させたほうが、より良くその能力を開花させると思いまして、小さめの樽に入れて熟成をはかりました。
このビンテージは、私は大好きなビンテージでして、ブートビル村のテロワールをそのまま体現したような丸みがあり、フルーティな香り溢れるバランスの良いコニャックに仕上がっていると思います。

樽のサイズですが350Lと400Lの2種類を使用しました。

ポールジローセミナー サンプル1986次に1986年をお試しください。このビンテージに関しては先ほどの1995とは反対にとにかく長期の熟成を経たほうがよりよいコニャックになると思い、大き目の樽でゆっくりと熟成をさせております。


今日皆様にお試しいただいておりますこの樽の熟成のピークはあと20年後ではないかと考えております。

プールジローセミナー サンプル1979次は1979年です。このビンテージはこのたびの来日記念ボトルとしてリリースします。

なぜこの樽を選んだかともうしますと、私自身が理想とするコニャックの味わいを持った樽だったということなのです。


最初に申し上げた熟成の過程である花からフルーツへと変化が完全になされたことがお分かりいただけるかと思います。


ポールジローセミナー トペットを使っている手元この商品化した「トペット」という名前についてですが、この写真でご覧ください。
私が樽からサンプリングを行っている道具の名称なのです。
これは三代前私の祖父から使っておりまして約150年ほど前からずっと受け継いできた道具です。

ポールジローセミナー トペットを使用するジロー氏このトペットを樽の上部の穴から差し込んでサンプリングを行い熟成の状態を確かめているのです。
この道具を用いてサンプルを取り出しているところやグラスに注いでいるところを私自身が描いたものをラベルとして商品化しました。

ポールジローセミナー サンプル1973では1973年のサンプルに移りましょう。このサンプルについては徐々にスパイスや革製品のニュアンスが出始めていることを感じていただけるかと思います。

ポールジローセミナー サンプル19621962年をお試しください。このビンテージは現在私が保有する原酒の中では2番目に古い原酒となります。一番古いものは次にお試しいただきます1959年なのですがこのボトルは現在販売しております。
(注:ポールジローデキャンター)


この原酒である1959年の樽が枯渇次第にこの年代に随時変更となります。


その味わいもスパイスの中でもとくに胡椒のようなニュアンスが強く効いております。

ポールジローセミナー サンプル1959ではいよいよ最後のコニャック1959年に移りましょう。

この原酒はスパイスが香りがしっかりと感じられ、クローブや胡椒またはハバナ産シガーの香りなどを感じていただけるものとおもいます。

 
この原酒は多くのジャーナリストが記事にして紹介していただいております。
その多くが非常に好意的で賞賛していただけております。それがお世辞でなければよいのですが・・・。

その中で私が最も気に入っている記事で、

「このコニャックを飲むとまるで口の中で孔雀が羽を広げたようにアロマが広がってゆく」

と表現していただけたことがあります。個人的にもすばらしい表現だなあと思いました。

皆様もぜひその孔雀を感じながらこのすばらしい原酒をお試し頂ければと思います。

ポールジローセミナー トペットを使用するジロー氏

今日は過去の50年に渡る熟成をみてきましたが、熟成の進化とはもちろん未来へと続いてゆきます。実は、今日皆様にぜひお話させていただきたいのが1999年というビンテージです。

コニャックではシングルビンテージ゙についてボトルにその年号を明記することは法律で禁止しています。

ただこのビンテージに限って私は全ての原酒を独立したセラーで熟成させています。

ポールジローセミナー セラー内でのジロー氏セミナーの中で私は4つのセラーをもっているといいましたが、実は、その中ひとつは1999年だけのためのセラーなのです。

もちろん、現在、1999年は全てそのセラーに入っております。また、他のビンテージとブレンドさせるために取り出すことはありません。

1999年の時点で協会の特例的承認はとりました。

今のところ、まったく商品化のめどは立っていませんが、製品化の段階でコニャック協会が覚えていてくれたなら正式にリリースすることができるでしょう。

ポールジローセミナー セラー内で作業中のジロー氏もしそのとき協会が忘れていたら・・・

刑務所おくりになるかもしれないですね(笑)。

さてこれにてセミナーは終了です。

隣の部屋でのフリーテイスティングにご案内します。

実は私のセラーの雰囲気を味わっていただくために樽を1つ持ち込みました。

ポールジローセミナー ジロー氏愛用のトペットこの樽は来日記念ボトル、『トペット79』を熟成していた樽そのものです。


ぜひ触れてみてください。

ご清聴ありがとうございました。

★ 私のコニャック造りを教えましょう! ★ セラーの中へご案内します!

ジャパンインポートシステム社主催 ヘイマン・ジンセミナー 

Deep Sessions ロゴ

店長・宇戸田がお邪魔したのは福岡会場でした。2部構成のセミナーは2部共に参加者の皆様で一杯になりました。今回のセミナーで講演したのは、ジン業界の生き字引にして現役のジン生産者。曽祖父がビーフィータージンの考案者というジン家系で、現在、2人のお子さんとヘイマン・ディスティラーズ社を経営。ロンドンでも最後の家族経営のジン生産者でもあります。日夜ジンの発展と普及に努めています。そんな氏が来日し講演を行った貴重なセミナーです。

 当時のロンドンのイラスト

当時のロンドンのパブの様子

ジンの歴史


まず、ジンの歴史から簡単にご説明していきたいと思います。
ジンはオランダで生まれた飲み物です。だいたい1500〜1600年に誕生しました。そのジンがロンドンに上陸したのは、1650年頃以降といわれています。オランダでジンを発明した人物は、シュルベース博士といわれています。このジンの語源は、オランダ語の"ジュメイバー"。ジュニパー・ベリーのことを指します。このジュメイバーという言葉が短くなって、ジンと呼ばれるようになりました。

この当時のジンはおおむね小麦、ライ麦から作られていたといわれています。今日皆さんが味わっていらっしゃるようなすっきりした非常に滑らかで口当たりのジンではなくて、非常に荒々しい、当時は蒸留技術もまだまだ発達しておりませんでしたので、荒々しい強い味わいのものだったといわれています。
英国では、ウィリアム契い亮2爾任瓦兇い泙靴燭韻譴匹癲△海離Εリアム契い魯献鵑鯊臺儺い貌りまして、"ジンテンプル"=ジンの大御所といわれるくらいジンが好きだった人物のようです。

もともとは薬として発達したジンなんですけれどもロンドンでは非常に人気を得まして、1730年当時はロンドン市内に7000店舗のジンのお店があったといわれております。 1750年にはショッピング街20%以上何かしらの形でジンを扱っていたお店が増えていたといわれています。

昔のロンドンの風景をあらわしているイラストには、そこら中でジンを飲んで酔っ払っている人たちを描いているものがあります。当時、ジンは社会的にも安価なお酒だったので特に労働者階級の人々が好んで飲んでいたといわれています。 これほど人気を博しているアルコールというものを国がほっておくはずもなく、徐々に酒税の取り方とともにジンの造り方も確立されていくわけですけれども、そうして国が介入する形となったことで向上してきていたジンの蒸留技術とあいまって現在皆さんがあじわってらっしゃるようなジンになってきたわけです。

この当時に飲まれていたジンは、ドライジンではなく、オールドトムジンといわれるものでして、皆さんの目の前においてありますボトルですが、若干甘みのついたジンでございました。このジンが非常に人気が高まったのも世界で初めてといわれる自動販売機システムによって拡販されていったといわれています。

当時のロンドンにパブがひしめく狭い通りががありまして、その中の「ブルーアンカーアリー」というパブがこの自動販売機システムを確立したといわれているのですが、店の外側に黒猫の形をした木製の看板をつけて口にお金を入れると、店の中にいるバーテンダーが外にいるお客さんにチューブを通じてジンを注いで販売するというシステムを確立したといわれています。
これは、店の中でジンを動かしているのは人間ですが、外にいるお客さんはお金を入れただけでジンが買えるということで世界初の自動販売機システムだといわれています。

またもうひとつ、トゥルーリーレインと呼ばれるロンドンの通りがありまして、当時はジンの製造業者が多くおりまして、そこでは大きな樽にジンを保管して販売していたといわれています。その樽のことを「バット」とよばれていました。ここにあるキングスバリーのバットジンのバットにも使われております。
トゥルーリーレインの近くに今日本でも非常に有名なトニックウォーターやソーダを造っているシュウェップス、ジェイコブ・シュウェップスが住んでいたといわれています。

このジンを飲む文化からソーダやミネラルウォーターを販売して、世界に知られるような会社にしました。 このような文化が1800年代はじめになって上流階級にも浸透していきまして、スタイリッシュな飲み物カクテルなどに使われるようになっていきました。


カクテルの歴史とジン


このカクテルという言葉は150年以上使われていますが、ニューヨークにある「フォーコーナーズイン」=4つの角になる居酒屋という名のお店から発展したといわれております。
このフォーコーナーズインのバーテンダーがバーボンやアメリカンウイスキーをフレッシュジュースと混ぜるときに使ったのがそのときかぶっていた帽子についていた尾羽だといわれているんですね。ここから鳥の尻尾をさす「カクテル」という言葉が出来たといわれています。

1850年に特にアメリカでカクテルブームが起き、同時にそれを反映して冷凍する技術も発達してきて冷やしてすっきりさっぱり飲むお酒が浸透したといわれています。
1866年のシカゴの記録なんですが、このとき世界で初めてバーテンダーの協会が出来たといわれていて、当時で900もの支部があったといわれております。40冊近くカクテルに関する文献が発行されまして、カクテルという文化がいかに米国に浸透していたことを表していることだとおもいます。

このカクテルの流行の流れというものがイギリスにも移りまして、ジンを使ったカクテルがどんどん人気を博していきました。1929年、イギリスでは最も有名だといわれている「サボイホテル」のカクテルブックが発行されまして、その地位を確立していったというわけです。

1920〜1930年にカクテルブームがどんどん勢いを増して、それまでは仕事が終わってからすぐ家に帰ってご飯を食べるという生活スタイルだったのが、夕食が非常に短いのでその前後に一杯食前酒なり食後酒を飲むという文化が発展していったといわれています。
このカクテルブームが発展することでジンのセールスも自然と上昇しまして、アメリカでは酒税法などでカクテルブームが徐々に落ち着きましたが、イギリスでは第二次世界大戦が終わるまで続いたといわれています。

やはり、英国でもジンのカクテルとしてよく知られているのがジントニック、マティーニ、トムコリンズ、この3つが代表格です。

ジュニパーベリー

ハーブ

angelica

レモン

ジンの蒸留 ポットスティル


ジンの原料〜ボタニカル


では、そのようなジンが今どのように作られえいるのかについてお話していこうと思います。原料はボタニカルといわれるものがメインになっております。ジンの原料はそのボタニカルという言葉でくくられることは多いのですが、ボタニカルというのは、スパイスであったり、ハーブであったりとさまざまな植物に由来する原料を総称してボタニカルと呼んでいます。そのボタニカルの中でもジンの原料として最も大事でよく使われるのがご存知、ジュニパー・ベリーです。ジン特有の香りをうつしているのがジュニパー・ベリーに由来する香りです。
ジュニパー・ベリーの香りというものは、ジンそのものをご想像していただければよく分かるのですが、やしの木に似ているような香りをしております。

次に大事なのがコリアンダーというハーブです。こちらはインドでよく造られておりまして、徐々にイギリス産のコリアンダーも作られてはいますが、この二つが非常に大事です。

本日お持ちした中でももうひとつ、アンジェリカというハーブなんですが、これはセリ科の植物でして、せりのように香りの強い植物で主にベルギーで生産されています。

だいたいこの3つがジンの製造に多く使われるのですが、もちろんジンの味わいはそれぞれですので使うスパイスやハーブも異なり、われわれもそうですがそのレシピは、ビーフィーターと同じように秘伝のレシピといわれています。
全部でジンに使われるスパイスやハーブは40くらいあるといわれているのですが、もちろんその中の7種類しか使わない人もおりますし、20種類以上使う人もおります。
その中にどんなものが含まれているのかというと、オレンジピール、ジンジャー、レモンピール、カンゾウ、リコリス、イチハツという物が使われたりします。

それに、ひとことでジュニパーといっても自分たちのジンにどのジェニパーが合うのか厳選しなければならないんですね。わたくしたちもジェニパーを選ぶときには30種類くらいのサンプルを取り寄せて、実際にそれぞれのジェニパーを使って蒸留してみるのです。そこではじめてどのような影響がジンに移るかを味をみまして最適なものを選ぶようにしております。もちろん、ジュニパー・ベリーも農作物ですのでいい年もあれば悪い年もあります。その点を考慮してヘイマン社では2年分くらいの在庫を常時しております。

ジンの原料〜ホワイト・スピリッツ


このようにジンは原料ひとつで味わいや品質がガラッと違うものだということがお分かりいただけたかと思います。その後にどのようなスピリッツに蒸留していくかということで水も非常に大事なものだといえます。
ジンを造っていく一番最初に使われる中性スピリッツ、ホワイトスピリッツという液体ですね、こちらを厳選して良質なボタニカルの良さを最大限に引き出せるような中性スピリッツを選んでおります。厳選した中性スピリッツと加水の際に使う水も大事であると申し上げましたが、実際にイギリス各地の水を味わってみると味が全く異なります。ですので、私どもではジンの原料であるボタニカルとそのボタニカルを浸透させる中性スピリッツ、ボトリングの際、加水に使う、この3つをジンの品質の大きな柱として捉えております。

ジンの蒸留のプロセスを説明いたしますと、厳選したボタニカルと厳選した中性スピリッツを一緒に入れてその成分を浸透させていきます。だいたい24時間くらい浸透させたものを蒸留してコンデンサーに入れてボトリングをしていくという流れになっています。このようにポットスチルで蒸留される場合はヘッドとテイルをカットして真ん中のスピリッツだけを取り除くようにしています。

システムはまったくモルトウイスキーと同じですので、ヘッドとテイルというのはやはり雑味が出てしまうんですね。それは商品に回さず、次回の蒸留にまわして味わいを調えるようにおります。このヘッドとテイルをカットするそのタイミングというものはスティルマンの嗅覚一つにかかっております。そのように真ん中の品質が一番安定している一番味わいがふくよかな部分をコンデンサーで液体に戻してボトリングに回していきます。
ですから、スティルマンの嗅覚、どのタイミングでヘッドやテイルを切るかというのはマニュアルなどないのでその人の経験と嗅覚で決められているといっても過言ではありません。

ヴィクトリアンバットジン

オールドトムジン

ピムリコジン

bloomsbery

ジュネバジン


ジンの説明と試飲


このようにジンが造られているのですが、本日ご用意したボトルはジャパンインポートシステムで取り扱っている様々なジンです。簡単にひとつずつ説明してまいりたいと思います。

まず、一番代表格なのがキングスバリーのヴィクトリアンバットジンです。こちらはジュニパー・ベリーを通常の二倍以上使用しておりまして、非常に力強い香りがとてもユニークな商品です。また、先ほど申しましたようにビクトリアンバットのバットは樽のことをさします。このビクトリアンバットジンは、ステンレスのタンクが発明される以前はジンというものは樽で保存されておりましたので、その伝統を踏襲しているといえます。、樽で熟成がされているので若干琥珀色をしておりまして、まろやかな味わいになっていて、古きよき味わいというものが再現されています。
この樽で熟成することによってシングルカスクという発想もできますので、ひとつの樽からボトリングされる非常に珍しいジンだといえます。

次にご紹介するのがヘイマン社のオールド・トム・ジンです。さきほど若干勉強いたしましたけれどもこのオールド・トム・ジンというのは甘味を加えられているジンです。この理由というのは、1800年当時のお酒は非常に荒々しいラフなお酒であったといわれておりますので、それをもっと飲みやすく、まろやかにしようと甘味を加えられました。非常に繊細な味わいを楽しめると思うのですが、ただ甘いだけではなくジンのいろいろなボタニカルと甘さのバランスをお楽しみいただければと思います。こちらはまさに私の父親の秘伝のレシピを再現しておりまして、若干甘味が強いかと思いますがそれこそが本来のオールドトムジンの味わいということができます。

こちらのピムリコジンは、オールド・トム・ジンと対極にあるロンドンのドライジンです。
57度という非常に高い度数をもっております。このピムリコというのはロンドンの一部をさすエリアの総称でして、むかしピムリコという地方があったということからロンドンで作られているジンということで、ピムリコジンと名づけました。度数のとても強いところから凝縮感を味わえるジンだと思います。その香りにしてもボディにしても非常に強い味わいを持ったジンでございます。

また、そのほかにもボトラーによってボトリングされたジンもあります。このブルームスバリーのようにオレンジやレモンのフレーバーをつけたフレーバー・ド・ジンというものもあります。実は、ブルームスバリーというのも昔のロンドンの一部をさすのですが、このブルームスバリーという場所でロンドンで初めてジンが蒸留されたとする文献もあります。

また、本日は今までお話したロンドンのジンとは異なるカテゴリーに属するのですが、オランダ、バンフィーのジュネバ・ジンをご用意いたしました。どちらかというと、このジュネバ・ジンというのは今現在生産されているロンドンのドライジンとは違い、モルトウイスキーと同じような概念で造られたジンです。

本日は7種類を皆様に比較試飲していただけるようにご用意いたしました。ぜひ目の前のボトルを開けて試飲してみてください。

    (左の7種類のジンを試飲開始!ヘイマン氏の説明を聞きながらじっくり試飲)


このように7種類のジンをご用意したのですが、今回私どもでオススメしたいのがキングスバリーのヴィクトリアンバットジンとオールドトムジンです。 こちらは伝統を復活させているということで強くオススメしたい2つです。

どちらも製法も味わいも昔を復元しているものではありますが、今回はビクトリアンバットジンを使いましてジントニックを実際に試させていただきたいと思います。

    (ヘイマン氏自らが参加者の前で実際に試飲。)


今、バー アンジュの阿南様にご協力いただきまして(本当に急なお願いだったのですがありがとうございました。)実際にジントニックを作っていただいております。このビクトリアンバットジン、一番強調したいのはジュニパー・ベリーを通常の2倍以上使用しているという点でございます。カスクで保存していたことで当時のジンも保管していたことで熟成して琥珀色をしていたと創造できますが、このビクトリアンバットジンも足る熟成をさせ入るのでこのようにクリアな色ではなく若干琥珀色をしています。熟成期間は大体3ヶ月から4ヶ月くらいかけて行っております。
実際に阿南様に作っていただいたジントニックを味わってみましょう。

昔味わったジンの味わいを復元されていると感じることができます。

実は1800,年代と900年代の作られてジンのトニックというのはほとんどはオールドトムジンで造られてといわれております。この当時に書かれた有名なカウテルブックでも紹介されているジンカクテルのほとんどがオールドトムジンで作られています。いかにオールドトムジンが当時はやっていたかということが証明になると思います。

では続いてオールドトムジンでもトムコリンズも試してみたいと思います。

実際に阿南さんに作っていただいたトムコリンズもまさにオールドトムジンで造られた昔ながらのあじわいとおもいます。トムコリンズはオールドトムジンを使ってこそのカクテルだということができます。

ginseminer


最後に


本日は本当にお忙しい中ご来場いただきましてありがとうございました。実際にこのような違った種類のジンをお楽しみいただけまして、また、同時に弊社のヘイマン オールドトムジンをお楽しみいただけましてその品質その味わいを実感していただけたかと思います。

最後に申し上げておきたいのは、ジンというものはどうしても大量生産のような商品に捕らえられがちなのですが、そうではなくて家庭に伝わるジンを伝えていく情熱を持った人たちがいるということを皆様に知っておいて頂きたいと思います。私も今実際ジンを作っておりますし、その情熱は息子のジェームスと娘のミランダという2人の子供に引き継がれております。この情熱を持ってジンの一番魅惑的な秘密のレシピを持って今後ともジンを造って生きたいと思っております。

40年間ジンの製造に関わってきたと申し上げましたが、いまだに日々毎日新しい発見があるくらいジンの製造、蒸留というものはおくが深いものだと思っております。
そのように経験と情熱を持って造られているヘイマンのジンですので、皆様にもお使いいただく際に皆様にも新しい発見、驚きをお届けしたいと思います。この情熱に支えてられて造られているジンですので、皆様のお店でお使いになる際でも品質には問題なく自信を持ってお使いいただけることと思います。

これらのジンを使って新しいスタイルの新しいカクテルが生まれることを祈っております。いまだに子供たちに伝えようとしていることがキングスバリーのビクトリアンバットジンとオールドトムジンの2つのジンで皆様に実感していただけると思います。この2つのジンの特に長いジンの伝統を復元したということをしっかりと心に留めていただいて本日のジンセミナーを終わりにしたいと思います。

本日は本当にありがとうございました。

秩父蒸留所訪問レポート

関東地方が台風並みの低気圧に見舞われた4月上旬のある日、秩父蒸留所を訪れました。

いまや日本のいや世界のウイスキー業界で「時の人」となった肥土 伊知郎氏にじっくりとお話を伺いました。

終始穏やかで朴訥とした語り口ながらも情熱をもって

紡ぎだされてくる言葉の数々にいつのまにか引き込まれてしまいました。

お話はベンチャーウイスキー設立当時から

イチローズモルトの初リリースを経て蒸留所設立から稼動にいたるまで、

思い出話も交えながらじっくりとお伺いしました。

そして最後に蒸留所内の設備の詳細な説明も大変丁寧にしていただきました。

お話を伺った全体的な肥土氏の全体的な印象は「信念の強固さ」でした。

蒸留所の建設の直後、聳え立つキルンを目にした近隣の方が「天守閣」と評したのは

闘将「肥土 伊知郎」(勝手にネーミングしました)としては、まんざらでもなかったのかもしれないなあ

などと感じながら帰路に着いたのでした。

ではその詳細をレポートいたします

都内から秩父鉄道の特急レッドアロー号でおよそ2時間

西武秩父駅で降り立つと予想以上に寒くコートが必要なほど

タクシーに乗り込み「秩父蒸留所へ・・・」と言ってみたが、運転手さんの反応は「は・・・・?!」

所在地を伝えたところ「うーん、そんなのあったかなあ?」

「大丈夫!!とにかく行ってください」

走ること20分運転手さん「どこかなあ・・・」

私「おおおおキルンだあ」

運転手さん「(なんなのこの人)・・!?」

私「とにかくあそこで間違いないです」

というわけでどうにか到着

とりあえず敷地へと進みそのまま開いている扉からのぞいてみると・・・

いましたいました!人が(あたりまえか・・・)

皆さん大変忙しそうに作業されており、おそるおそる「あのアポイントとらせていただいた宇戸田と申しますが」

スタッフの方、気さくに「ああお聞きしてますよ」(にっこり)

いやなんだかほっとしますね

さて奥の事務所に通されて久々にお会いできました肥土さん

「お久しぶりです!」

まる三年ぶりですがもの静かながら、どこかエネルギッシュな感じは全くお変わりありません・・・

ご挨拶もそこそこに早速いろいろと、この文章をお読みになっていただく皆様に成り代わりお聞きしてきました。

私 「現在国内外で非常に高い評価を獲得され、熱狂的なファンも多いかと思いますがその状況について率直なご感想をお聞かせください」

肥土氏 「うーん・・・若干とまどってはいますがやはり率直に嬉しいですね」

「一つ一つ目の前の課題を克服しながら積み上げてきました。その結果生まれてきたボトル11本を評価していただく人が増えて今があると思っています」

私 「設立当初は失礼ですがまったくの無名からのスタートだったわけで大変なご苦労も多かったのではと思うのですが不安になったことなどはないのでしょうか?」

肥土氏「とにかくひたすら自分の子供のようなウイスキーの可能性を信じていましたね」

私   デイブブルーム氏なども大変高い評価をされていますよね

肥土氏 「先日も彼から電話があり、南アフリカでのセミナーで君の事をたくさん話してきたからもうあちらでもすっかり有名人になっているぞ!なんておどけて言っていました」(笑

私  「南アフリカ・・・ですか、すっかり舞台は世界ですね。そういえばもうすぐドイツに行かれるとか?」

肥土氏「今月下旬にはドイツのリーンバーグのウイスキーフェアに参加します。ブース出展だけのつもりでいたら

いつの間にかあちらのエージェントがマスタークラスも設定したからやってくれ、なんて今になって言ってきてるのでちょっと困りましたが、まあなんとかなるでしょう(笑」

私 「ドイツの方って、なんだかえらい細かいことまで質問してきそうなイメージがありますが」

肥土氏 「確かにそういうところはあるかも知れませんがその点日本人とよく似ていますよ(笑)」

私 「では肥土さんご自身のことをお伺いしたいのですが・・

ベンチャーウイスキー設立から現在にいたるまでで最もうれしかったことは?」

肥土氏 「蒸留の免許が下りたときですね」(あっさり)

私「そうですか。では一番こまったな!ということは何でしたか」

肥土氏「羽生蒸留所の樽を笹の川酒造に移転する際の許可が下りるかどうかわからなかったときですね」

私 「うーん面白いですね・・・・両方とも許認可にかかわることですよね。」

肥土氏「そう言われてみれば確かにそうですね。まあこればかりは自分の一存ではいかんともしがたいことなので。

    もちろんやるべきことはやりますが最終的にダメといわれればどうしようもないですからね」

私「なるほど。自分がコントロールできることはすべてやりぬくことができる肥土さんならでは言葉ですね」

肥土氏「もちろん最悪の事態は常に考えていましたよ。この蒸留所も免許がおりなければ海外ででもやるつもりでいましたから・・・」

私「海外で・・・(しばし絶句)」

肥土氏「ええ、もちろん羽生蒸留所の原酒も全て持ち出すつもりでした」

私「そして瓶詰めしたボトルを逆輸入すると・・・」(話についていけず朦朧とし始めている)

肥土氏「その通りです」(きっぱり)

<つづく>

秩父にてポットスチル

秩父にて肥土さん

秩父にてキルン

ジム・マッキュワン氏来日セミナー 【第二部】

2007年11月下旬に開催した、ブルイックラディ『クラシック』発売記念セミナー。ご来場いただけなかったお客様に少しでもセミナーの様子が伝わり、また、マスターディスティラーのジム・マッキュワン氏の情熱を少しでも感じていただければ幸いです。

【第二部 生産工程】

では、ブルイックラディ蒸留所でどのようなウイスキーが生産されているか順を追ってご説明いたしましょう。

ジム・マッキュワン氏と大麦

まず、ウイスキーに必要なのは大麦です。ブルイックラディ蒸留所では、100%スコットランド産の大麦を使用しています。フランス産にもドイツ産にもイングランド産にもまったく魅力を感じません。確かに、コスト面を考えますと大量に輸入をしたほうが安く済みます。しかし、スコットランド人の魂ともいえるウイスキーを造るのに、国外の大麦を使用し、さらに貨幣まで流出させて、海外の市場を潤す理由がどこにありましょう。

現在ではさらにアイラ島にこだわり、アイラ島内での大麦栽培も試みています。まだまだ全てのウイスキーを賄うまでには至りませんが、将来的には全てのウイスキーをアイラ島産の大麦100%で造れるように努力しているところです。

もちろん麦芽を乾燥させるためにはピートが必要です。アイラ島を含めスコットランドには、燃料というものがピーと以外には何もありません。8000年もの長期間にわたって堆積したピートを掘り、太陽の光で乾燥させて燃やすのです。


ピート堀り作業風景蒸留所内攪拌器


写真はかつての作業風景であり、現在では大きなトラクターで機械的に掘っています。しかし、アイラ島の土壌を大切にするため、私はこの手作業の方法も復活させたいと思っています。
収穫した大麦は7日間かけて発芽させます。充分に糖度が高まったところでピートを炊き、炎で乾燥させて成長を止めます。このときに独特のピート香が麦芽につくのです。その後発酵させ蒸留します。
非常に古い機械であるのがご覧いただけるでしょう。1881年当時に使用していた攪拌器を今でも使用しています。

ブルイックラディ蒸留所ポットスチル


そしてこの写真が蒸留所にある一番綺麗でセクシーな女性たちです。ご覧ください。長い首にしなやかなライン、そしてくびれたウエストなど・・・

私はこのスチルを愛してやみません。妻が焼きもちを焼くほど私はこの二人に恋に落ちているのです!

もちろん彼女たちも創業当時のものなので、最新の蒸留器に比べると蒸留のスピードが格段に遅いです。しかし、ゆっくりと蒸留することによって、原酒に深みやフルーティさが残ると考えています。

ダンカン・マックギリブレイ氏

写真に写っているのは、蒸留所が誇るスーパーコンピューター、ダンカン・マックギリブレイです!彼の頭には約5000種の「香りと味のストック」を入れる倉庫があります。それらと彼の経験によって、ブルイックラディのウイスキーは造られているのです。ブルイックラディは未だに官能(臭覚、味覚、触覚など)を駆使してウイスキーを造る数少ない蒸留所といわれています。

しかし、私には逆に人間が味を見ずしてどのようにウイスキーが造れるのか不思議ですが・・・。とにかく、彼なくしてブルイックラディは成り立ちません。長生きしてもらいたいものです。

ブルイックラディ蒸留所熟成庫


その後、ウイスキーは何年も眠ることになるわけですが、上の写真がブルイックラディ熟成庫のひとつです。ここでも原始的なのがお分かりいただけるでしょう。樽と樽の間が空いていますが、これは空気の流れを重視しているからです。アイラ島の波しぶきが溶け込んだ風が熟成庫まで流れ込み、樽全体を包み込めるようにしています。この潮風がウイスキーの中のシトラス香やレモンフレーバーを高める働きをするので、ウイスキーとよく触れ合わせることが重要なのです。

私がウイスキー業界で初めて就いた仕事は樽職人だったことはお話しましたが、樽がいつ発明されたかご存知ですか?

実は紀元前300年には既に使用されていたという文献が残っているのです。そして今現在に至るまで、まったく同じ形で使われているのです本当にすばらしい文化、技術だと思います。

樽の火入れ

ブルイックラディ蒸留所では基本的にアメリカンオークを使用しますが、このように中を強く焦がすことによって、木材の中の糖分をカラメライズすると同時に膨張させ、ウイスキーの染み込む余地を広げるのです。そうすることでウイスキーがさらに多く樽と触れ合い、オーク樽ならではのバニラ香や甘みがつくのです。

ブルイックラディ蒸留所は、アイラ島で唯一、全ての樽をアイラ島内で熟成させる蒸留所です。私たちのウイスキーは、最初から最後までアイラ島の風を吸い込んでボトリングされるのです。一瞬たりともアイラ島外の風が入り込むことはありません。グラスゴーの空気なんて・・・ウイスキーが喘息になりますよ!

もちろんブルイックラディ蒸留所は、最後まで妥協しません。瓶詰めの際に加水する水にもこだわっています。もうお分かりですね?全てアイラ島の水を使っています。アイラ島で大切に育てたウイスキーにグラスゴーの水やエジンバラの水を混ぜるなんて・・・!!

もちろんチルフィルターは掛けず、ウイスキーの個性そのものを残していますし、カラーリングもしておりません。皆様のお手元に届くブルイックラディはまさに天然そのもの、純度100%のアイラ島産ものと自信を持っておすすめできます。

<終>



いかがでしたでしょうか?ジム・マッキュワン氏の情熱溢れるキャラクターまで伝わりましたでしょうか?セミナーの最後の方には「スコットランドが好きなら映画『ブレイブハート』の感動が理解できるはずだ!」という話にまで発展。ジャパンインポートシステム社の通訳担当の方に「時間がないのでそろそろまとめてください。」と言われたことに対して「いつもこうやってせかされるんだ!もう少し俺の自由に話させてくれ!いつも怒られてばかりなんだ。今日は最後なんだからいいだろう?」と食いついて「10分程度なら・・・。」と言わせて「やったね!」とばかりに満面の笑みを浮かべるようなおちゃめな所がある方で、「はっきり物を言うからスコットランドでも嫌われるんだよ!」と笑い飛ばしておられました。

ジッと目を見て話をして下さった時の目力たるや・・・。

充実した時間を過ごすことができました。

最後に「もう日本に来ることはない。」と断言しておられました。「ウイスキー造りで忙しいだ。」とのことでしたが、また日本でお目にかかれる日を期待いたしております。


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ジム・マッキュワン氏来日セミナー 【第一部】



ジム・マッキュワン セミナー2007年11月28日、ブルイックラディ蒸留所のジム・マッキュワン氏は故郷スコットランドへ帰国しました。

11月18日に来日してから約10日、福岡、大阪そして東京の地で8回ものセミナーを行い、アイラに対する愛情、そして何よりもウイスキーに対する情熱をほぼ毎日語り続けました。

身体的な疲労もピークに達していたと思われますが、その胸には哀愁とともに確かな充実感も去来していたのではないでしょうか?

今回の来日は、蒸留所の定番商品であった「10年」の週倍に伴って発売された新商品『クラシック』のお披露目を主な目的としていました。

ジム・マッキュワン セミナー

しかし、どのような商品をリリースしようとも、そこに一貫しているのは「美味しいウイスキーを届けたい」「ウイスキーファンを裏切らない」というジム・マッキュワン氏の哲学、そして、一ウイスキー生産者としてのプライドでありました。

そのことは、ご来場いただいたお客様に一番伝わったのではないかと思います。ご多忙な中、たくさんのお客様にご来場いただきましたことを、この場をお借りして深く御礼申し上げます。そして、今回ご来場いただけなかったお客様に少しでもセミナーの様子をお伝えしたいと思います。

ジム・マッキュワン氏の一人称でご報告いたしますので、氏の情熱を少しでも感じていただければ幸いです。

ジム・マッキュワン セミナー

【第一部 略歴】

ブルイックラディ蒸留所の歴史は、あまり恵まれたものではありません。創業したのは1881年のことですが、その長い年月の間に五度もオーナーが変わっており、1994年ジムビーム社を最後として閉鎖されたときには、アイラ島中が悲しみに包まれました。

なぜなら、ジムビーム社は蒸留所を買収した際に、ブルイックラディ蒸留所の復興を目指し、ずっとアイラに留まって定期的に生産していく、という宣言をしていたからです。しかし、残念ながらその一年後に閉鎖が発表され、ブルイックラディは二度と再開できないであろう、というのが大半の意見でした。

私はイーラッハ(生粋のアイラ島民という意味)として、この状況に心痛耐えがたいものを感じておりました。そこで複数の友人に声をかけ、私を含めた5名で蒸留所を購入することに決めました。2000年のことです。

アイラ島の蒸留所はアイラ島民の為にあるべきだ、というのが私の考えであり、私自身がその運営に関わることでアイラ島に何か貢献できるのではないか、とも考えました。このようにして、ブルイックラディは息を吹き返したのです。

ちなみに、このときの購入価格は700万ポンド。当時の日本円にして約14億円の値がついておりました。私が貧乏なのもお分かりいただけると思います。

私は15歳のときから45年間にわたってウイスキーの生産に関わってきました。その私の経験がアイラ島の役に立つことを考えると、こんなに嬉しいことはありません。学校を卒業してからの進路として蒸留所しか考えていなかった私は、卒業式の数日後にはクーパー(樽職人)の見習いとしてボウモア蒸留所におりました。

当時スコットランドで一番腕のいい職人として知られていたデビッド・ベルに師事し、樽加工の技術だけでなく、ウイスキーにまつわる様々な事を直々に教えられました。彼は99歳と9ヶ月でこの世を去りましたが、彼の存在は今でも毎日忠言を求めてやみません。

ジム・マッキュワン セミナー

私の祖父はモルトマンとして、また私の曽祖父はマッシュマンとして、代々ウイスキー業界に携わってきました。もちろん私の父もそうですし、実は娘を入れますとマッキュワン家は5代続いて蒸留所で働いております。

こうして振り返ってみますと、ウイスキーを造っているのは代々継がれていく経験や流れであることを実感します。そう、ウイスキー作りに求められるのは「人間」そのものなのです。

ブルイックラディ蒸留所では、未だにコンピューターを一切使用せず、人間の感覚を使って稼動している、数少ない蒸留所の一つとも言われています。蒸留所にあるコンピューターを強いてあげるとするならば、蒸留所所長のダンカン彼自身といえるでしょう。

昨今、ウイスキーを語られる際に重視されているのはテクニカルな側面ばかりで、テイスティングコメントや蒸留技術に終始している気がします。しかし、そんなものは「そのウイスキーそのもの」を何一つ明らかにしてはくれません。それはあくまでも「観察日記」なのです。

ウイスキーにとって大事なのは、「誰が」「どのような想いで」「どのような経験を踏まえて」そのウイスキーと向き合ったか、を考えることです。人の手がなければウイスキーは生まれない、という大原則に立ち返らなければなりません。

 ジム・マッキュワン セミナー さて、ブルイックラディではコンピューターを一切使用しないと申し上げましたが、そのためにスタッフが50人近くもいるアイラ島で一番大きな蒸留所となってしまいました。

しかし、それでいいのです。アイラ島の人口は3,500人程度ですが、そのうちの50人には確実に仕事があるということですから。アイラ島の人口は一時15,000人を数えておりましたが、近年ますます減少しています。

アイラ島を愛する私としては、これ以上人口が減っていくのを黙って見ていることはできません。何度も申し上げますが、アイラ島の蒸留所はアイラ島民のためにあるべきであり、それでこそアイラウイスキーの生産に値すると思うのです。

アイラ島はいまや、ウイスキーの聖地として大生産地の一つに数えられるようになりました。それに伴い、多くの情報や商品がアイラ島から発信されています。世界の国々は、それを受け取ってアイラ島を賛美したり批判したりしていますが、それは本当にアイラ島のためになっているのでしょうか?

私は違うと思います。私は常々、神様はアイラ島から何を発信したかではなく、アイラ島に何をもたらしたか、何を貢献したかを見ているはずだと信じています。

新しいウイスキーを造る、希少な新商品を発表する、高価なウイスキーをボトリングする・・・これら一つ一つが、島民一人ひとりにどのような恩恵をもたらしているのでしょうか?島民が求めているのは、ウイスキーはもちろんですが、もっと生活に密着した、雇用の機会であり、貨幣の流通であるはずです。

人件費削減やコンピューターの導入は、島民排除ではありませんか!ちなみに蒸留所では、スタッフがこの蒸留所で働く意義を見出せるよう、トイレの掃除婦やショップスタッフに至るまで、蒸留所の株を配当しています。ブルイックラディは働く一人ひとり全員が蒸留所の所有者であり、蒸留所を動かしているのです。

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