TSUZAKIレポート
【マルス津貫蒸溜所・屋久島エイジングセラー】見学レポート
2016年11月10日に鹿児島県南さつま市にオープンした、本坊酒造「マルス津貫蒸溜所」。
先日ついに!我々【 洋酒専門店TSUZAKI 】も訪問してきました。
蒸溜棟内に入ると見えてくるのが蒸溜器たち。その立ち姿に圧倒されました。
一般見学では、左上に設けられている見学室から見下ろすように蒸溜所内を見学できます。
ジンはこちらのふたつを用いて製造されます。バッチによって使い分けるそうです。真ん中の蒸留機はかつて鹿児島蒸留所で使用されていた単式蒸留機。「光遠」はこちらを使って製造されました。まだまだ現役です!
蒸溜がはじまり、ポットスチルの色が赤みを帯びてきていました。
初溜釜、再溜釜ともに三宅製作所製。細部にわたって、様々な工夫がなされており、本坊酒造のこだわりが感じられました。
石蔵樽貯蔵庫。
和洋折衷の贅沢な空間、来賓館「寶常(ホウジョウ)」は、もともとは本坊社長の生家。改装してバーカウンターを備えたゲストルームとして本坊酒造の製品がゆったりとしたスペースでテイスティングができます。
旧蒸留塔のなかには、かつてここで使用されていたスーパーアロスパス蒸留器も展示されています。
産業遺産ともいえる資料的価値があり、訪れた際にはぜひチェックしてみてください。
■マルス津貫蒸溜所 所在地■
鹿児島駅から約1時間の南さつま市にある。公共交通機関を使用するよりもレンタカーでの移動が便利。
そして我々は、屋久島へ!
「屋久島エイジングセラー」は、本坊酒造が屋久島に所有する焼酎蔵「屋久島伝承館」の奥にウイスキー原酒を貯蔵するため、2016年6月に新設されました。
屋久島エイジングセラー内部。現在、マルス信州蒸溜所の樽を30丁貯蔵中。毎年30丁ずつ追加していくとのこと。
稀有な気候を持つ屋久島では、亜熱帯から亜寒帯まで日本のすべての気候帯が詰まっている。九州最高峰の山や豊かな森だけでなく、美しい海や水まで揃っている。そんな環境のなか貯蔵された原酒は、明らかに熟成が信州よりも早く進んでおり3年を待たずに、フルーティさ、熟成感が出ていました。ますます今後が見逃せません。
■ 屋久島エイジングセラー 所在地 ■
屋久島の安房にある焼酎蔵「屋久島伝承館」に併設。見学を希望する際は予約が必要。
屋久島伝承蔵 〒891-4311 鹿児島県熊毛郡屋久島町安房2384
TEL:0997-46-2511