「Green Dram」は、久住の地で熟成させた海外原酒と久住蒸溜所のニューボーンをブレンドした久住高原のように爽やかなブレンデッドモルトです。
国内外からの調達モルトを自社熟成庫で樽詰めし追加熟成を行い、慎重に樽選定を重ねた原酒と自社製造原酒(3年未満なのでNew Bornと記載)から、若いながらも熟成感を感じられる樽を選びブレンド、マリッジを行いました。
樽の種類も可能な限りバリエーションを増やし、モルトのボディと甘さそしてほのかに爽やかさを感じて頂けるようなバランスを目指しました。加水での伸びもよく、より原酒の持つ爽やかさと樽香のまとまりを感じていただけます。
「Green Dram」という商品名に込めたのは私たちの想いです。
多くの方々に支えられて今日があることへの感謝を忘れず、ウイスキー造りに真摯に向き合う姿勢と情熱を持ち続ける。私たちは『Green』に「初心を忘れない」という誓いをこめました。
また、久住のシンボルは九州の屋根「久住連山」とその麓に広がる「久住高原」です。初夏には美しい緑のじゅうたんが広がります。私たちにとって『Green』は「久住のシンボルの色」であると同時に「未来につながる希望の色」でもあります。蒸溜所として長く続けることに加え、「久住」という地域の活性化の一助になりたいという思いも込められています。
久住では古より「野焼き」を行うことで美しい草原を人の手で守ってきました。そうした文化を脈々と守ってきた久住の人々のようにウイスキー造りの歴史と文化を継承し、毎年美しく生まれ変わる久住高原の草原のように成長と進化を感じていただける「理想のウイスキーを追求する」という決意も込められています。
『Dram』は英語圏で「一杯のウイスキー」を指す言葉です。その言葉を名に冠することでウイスキーの歴史や伝統に対する敬意を表しました。古くからのウイスキーファンにも安心感を持って頂きたいと考えています。
■ 久住蒸溜所(大分県) ■
久住蒸溜所は2021年2月大分県に稼働した小さな蒸溜所です。これまで国内外のウイスキーやスピリッツの販売に注力してきた酒販店(津崎商事)にとって長年思い描いてきた「自分たちの手でウイスキーを造る」という夢の実現へ多くの方々のご支援を頂きながら踏み出した一歩です。先達の教えを頂きながらスコッチウイスキーの伝統的な製法を踏襲した製法にこだわっています。
~ About 久住 ~
久住(くじゅう)は大分県西部に位置する久住山の山麓に広がる標高約600m、地域人口3000人程度のとてものどかな山里です。九州の屋根とも称される「くじゅう連山」や、すそ野に広がる久住高原は1934年より国立公園に指定されるほど美しい自然環境を誇り、今も多くの旅人の心を癒しています。高い標高のため年間を通じて比較的冷涼な気候が特徴で、山や高原に降った雪や雨水は長い時を経て山裾の至るところで湧水として湧き出て人々の暮らしを潤しています。