
9月末に開催されました「ART FAIR ASIA FUKUOKA 2025」のプライベートボトルです。
シングルカスクの尖った個性が強いおいしさとは異なりますが、麦の甘さ、うまみとシェリー樽由来の甘さが調和し、皆様がイメージするウイスキーという印象の、ストレートでも、ロックでも楽しめるブレンデッドモルトウイスキーです。
ラベル作品:桜井孝身「手(日本風景)」(1957)
以下、ウイスキートーク福岡実行委員長の樋口一幸氏による解説・テイスティングコメントです。
〇このウイスキーを選んだ理由
九州派の主要メンバーであった桜井孝身氏の本作品をラベルとすることとなり、或る特定のシングルモルトを採用するよりも、個性の強いシングルモルト同士を掛け合わせて他にない魅力を作り出せる「ブレンデッドモルト」の方が似合っているように思えました。
結果、繊細で軽やかなウイスキーではなく、バランスが取れながらも乾いた土やウッドスパイス、黒糖のような強い甘さを持つ、個性派を選択。
特筆すべきは、氷を加えてロックスタイルにするとストレートで飲むのとはまた違った奥深さが見えてくるところ。
まずはストレートでアロマや飲み込んだ後の余韻を愉しみ、その後に小さめの氷を加えて味わいの変化を堪能してみることをおすすめします。
【テイスティングコメント】
Aroma(香り):ウッドスパイス、黒糖、乾燥ハーブ、グリルしたパイナップル
Flavor(味わい):ストーンフルーツ系の柔らかな酸味、べっこう飴、ミルクココア、スペイン系オールドラム
Finish(余韻):コーヒーヌガー、黄桃のシロップ、漢方薬











