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秩父蒸留所訪問レポート

関東地方が台風並みの低気圧に見舞われた4月上旬のある日、秩父蒸留所を訪れました。

いまや日本のいや世界のウイスキー業界で「時の人」となった肥土 伊知郎氏にじっくりとお話を伺いました。終始穏やかで朴訥とした語り口ながらも情熱をもって紡ぎだされてくる言葉の数々にいつのまにか引き込まれてしまいました。

お話はベンチャーウイスキー設立当時からイチローズモルトの初リリースを経て蒸留所設立から稼動にいたるまで、思い出話も交えながらじっくりとお伺いしました。そして最後に蒸留所内の設備の詳細な説明も大変丁寧にしていただきました。

秩父蒸溜所レポート


お話を伺った全体的な肥土氏の全体的な印象は「信念の強固さ」でした。蒸留所の建設の直後、聳え立つキルンを目にした近隣の方が「天守閣」と評したのは、闘将「肥土 伊知郎」(勝手にネーミングしました)としては、まんざらでもなかったのかもしれないなあ、などと感じながら帰路に着いたのでした。ではその詳細をレポートいたします。


都内から秩父鉄道の特急レッドアロー号でおよそ2時間。西武秩父駅で降り立つと予想以上に寒くコートが必要なほど。タクシーに乗り込み「秩父蒸留所へ・・・」と言ってみたが、運転手さんの反応は「は・・・・?!」
所在地を伝えたところ「うーん、そんなのあったかなあ?」
「大丈夫!!とにかく行ってください」。


走ること20分運転手さん「どこかなあ・・・」
私「おおおおキルンだあ」
運転手さん「(なんなのこの人)・・!?」
私「とにかくあそこで間違いないです」
というわけでどうにか到着。


とりあえず敷地へと進みそのまま開いている扉からのぞいてみると・・・。
いましたいました!人が(あたりまえか・・・)。
皆さん大変忙しそうに作業されており、おそるおそる「あのアポイントとらせていただいた宇戸田と申しますが」。
スタッフの方、気さくに「ああお聞きしてますよ」(にっこり)。いやなんだかほっとしますね。
さて奥の事務所に通されて久々にお会いできました肥土さん。

秩父蒸溜所レポート

「お久しぶりです!」
まる三年ぶりですがもの静かながら、どこかエネルギッシュな感じは全くお変わりありません・・・。

ご挨拶もそこそこに早速いろいろと、この文章をお読みになっていただく皆様に成り代わりお聞きしてきました。


私 「現在国内外で非常に高い評価を獲得され、熱狂的なファンも多いかと思いますがその状況について率直なご感想をお聞かせください」

肥土氏 「うーん・・・若干とまどってはいますがやはり率直に嬉しいですね。一つ一つ目の前の課題を克服しながら積み上げてきました。その結果生まれてきたボトル1本1本を評価していただく人が増えて今があると思っています」

私 「設立当初は失礼ですがまったくの無名からのスタートだったわけで大変なご苦労も多かったのではと思うのですが不安になったことなどはないのでしょうか?」

肥土氏「とにかくひたすら自分の子供のようなウイスキーの可能性を信じていましたね」


私  デイブブルーム氏なども大変高い評価をされていますよね

肥土氏 「先日も彼から電話があり、南アフリカでのセミナーで君の事をたくさん話してきたからもうあちらでもすっかり有名人になっているぞ!なんておどけて言っていました」(笑

私  「南アフリカ・・・ですか、すっかり舞台は世界ですね。そういえばもうすぐドイツに行かれるとか?」

肥土氏「今月下旬にはドイツのリーンバーグのウイスキーフェアに参加します。ブース出展だけのつもりでいたら、いつの間にかあちらのエージェントがマスタークラスも設定したからやってくれ、なんて今になって言ってきているのでちょっと困りましたが、まあなんとかなるでしょう(笑」

私 「ドイツの方って、なんだかえらい細かいことまで質問してきそうなイメージがありますが」

肥土氏 「確かにそういうところはあるかも知れませんが、その点日本人とよく似ていますよ(笑)」

秩父蒸溜所レポート


私 「では肥土さんご自身のことをお伺いしたいのですが・・・ベンチャーウイスキー設立から現在にいたるまでで最もうれしかったことは?」

肥土氏 「蒸留の免許が下りたときですね」(あっさり)

私「そうですか。では一番こまったな!ということは何でしたか」

肥土氏「羽生蒸留所の樽を笹の川酒造に移転する際の許可が下りるかどうかわからなかったときですね」

私 「うーん面白いですね・・・・両方とも許認可にかかわることですよね。」

肥土氏「そう言われてみれば確かにそうですね。まあこればかりは自分の一存ではいかんともしがたいことなので。もちろんやるべきことはやりますが最終的にダメといわれればどうしようもないですからね」

私「なるほど。自分がコントロールできることはすべてやりぬくことができる肥土さんならでは言葉ですね」

肥土氏「もちろん最悪の事態は常に考えていましたよ。この蒸留所も免許がおりなければ海外ででもやるつもりでいましたから・・・」

私「海外で・・・(しばし絶句)」

肥土氏「ええ、もちろん羽生蒸留所の原酒も全て持ち出すつもりでした」

私「そして瓶詰めしたボトルを逆輸入すると・・・」(話についていけず朦朧とし始めている)

肥土氏「その通りです」(きっぱり)

私「...(絶句」)

肥土氏「どこで造ろうと私が造ることに変わりありませんから。自分が理想とする蒸溜所を造る!の一念でした」


私の想像をはるかに超越した言葉を聞いて、肥土さんのウイスキーへの情熱の大きさを思い知らされました。

失礼ながら、まるで少年のように楽しそうに苦労話ですらとても楽しそうに語るお姿がとても印象的でした。

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