「REQUIEM」とは死者の安息を神に願うミサ、またミサで用いる聖歌の意味。
このシリーズはラムの背景にある壮絶且つ過酷な歴史と悲しいストーリーへ送るための「REQIUM」。「SEEK THE ULTIMATE」のテーマを礎に、ヘヴィー、エステリー、トロピカルエイジング、残酷なまでに妥協を許さず厳選した究極のシングルカスク・ラムがこの「REQUIEM」です。
今回のリリースは第4章に続く「ANECDOTE(逸話)」となり、三度、1753年からラムをつくり続けてきたジャマイカの老舗蒸留所ロングポンドですが、Ive Trewlany Potと呼ばれるエステル値120の原酒でかつてはワーシーパーク蒸溜所が仕込んでいたという“逸話”も興味深いです。
ロングポンド蒸溜所は2012年にダンダー(蒸溜廃液)の貯蔵タンクの不具合で一時期は生産休止状態であり、2017年から生産が再開されたと言われていますが、閉鎖前の原酒は今後より貴重な原酒になります。
世界で最もヘヴィーでエステリーなラムを生み出すジャマイカ。極めて高濃度なエステルの香味、ドライフルーツとソルベント系果実の香味が亜熱帯のトロピカルエイジングにより密接に絡み合う、複雑な熟成感とボディも魅力的な1本です。